陸自の発砲死傷事件、岐阜の射撃場が22日に訓練再開 安全策整う
陸上自衛隊日野基本射撃場(岐阜市)で昨年6月、自衛官候補生(19)が銃を発砲し隊員3人が死傷した事件を巡り、陸自第10師団司令部(名古屋市守山区)は13日、訓練を22日に再開すると発表した。安全対策や隊員の教育といった体制が整ったためとしている。 22日は午前8時から、守山駐屯地の隊員約20人が訓練に臨む予定という。 陸自の調査委員会は4月、原因究明と再発防止策をまとめた報告書を公表。弾薬を射撃直前に渡すことや、隊員の表情や言動に注意を払う指導補助者を配置する対策を実施するとした。この報告書も踏まえて再開を決めたという。 事件は昨年6月14日に発生。自衛官候補生が射撃訓練中に弾薬を強奪しようと自動小銃を発砲。陸曹長(当時52)と2曹(同25)が死亡、もう1人の隊員が重傷を負った。 昨年11月の訓練再開時に、射撃場に向かう車両から報道陣らがいる外部に向かって20代の男性隊員が中指を立てるという不適切行為があり、再び中止されていた。(高原敦)
朝日新聞社