デビュー戦を完勝したキングノジョー＝19日、東京競馬場（撮影・奈良武）

10月19日の東京5R（2歳新馬、芝2000メートル、13頭立て）は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気キングノジョー（牡、美浦・田中博康厩舎）がやや行きたがる素振りを見せるも、鞍上が落ち着かせ好位を追走すると、直線で馬群の間から抜け出し、後続に2馬身半差をつけて完勝。2023年のセレクトセール1歳部門で3億1000万円（税抜き）で取引された超高額馬が、白星発進を決めた。タイムは2分2秒4（良）。 2馬身半差の2着にはウィッシュツリー（7番人気）、さらにアタマ差遅れた3着にヘヴンウィンド（3番人気）が入った。 キングノジョーは、父シルバーステート、母パレスルーマー、母の父Royal Anthemという血統。半兄に23年の天皇賞・春など重賞3勝のジャスティンパレス（父ディープインパクト）、米GＩ2勝で種牡馬としても活躍しているパレスマリス（父カーリン）がいる。 ◆C・ルメール騎手（1着　キングノジョー）「スローペースでもいい瞬発力を見せてくれた。距離ももつし、いい感じです。これからがすごく楽しみ」 ◆田中博康調教師（同）「いろいろ勉強できました。ハミ取りがいいのはスローペースになったときに懸念していましたが、その中でも我慢してくれて2列3列下げて馬群で競馬ができた。内容としてはすごく良かったです。この馬にとって得意の展開ではなく、新馬としては難しい競馬になったけど、センスがありますね。距離は長い方がいいので、これから長い距離を走るにあたっての課題をクリアしていければ」