拉致問題テーマに劇制作、7日上演 伊予市・中山中の全校生徒(愛媛)
伊予市中山町出渕の中山中学校の全校生徒約30人が拉致問題をテーマにしたオリジナルの人権劇を制作し、7日に同校で上演する。「国民が関心を持たないから何も変わらない」などのせりふを盛り込み、身近な問題として捉えてもらえるような演技を目指して練習に励んでいる。 同校では2022年度から人権教育の一環で拉致問題を学習。24年度は劇の脚本作りや最後に披露する歌の作詞作曲に取り組んだ。同市出身で1991年に旅行先の韓国で行方不明になった特定失踪者の大政由美さんの母悦子さん(83)の同校での講演を基に「いつも隣にいるはずだった人が突然姿を消したら、あなたはどうしますか」など、当事者の気持ちが伝わるせりふをみんなで考えながら物語を仕上げた。
愛媛新聞社