岩倉苫小牧市長が退任 市役所でセレモニー 5期18年お疲れさま
苫小牧市の岩倉博文市長(74)が5日付で市長職を退任した。同日開会の市議会臨時会で、市長の辞職に全会一致で同意。議会後に退任セレモニーが、市役所1階ロビーで行われた。岩倉市長は市民や市職員、歴代の理事者らに見守られながら、5期18年余りを過ごした市役所を後にした。 セレモニーには、花束や「18年間ありがとうございました」と書かれた横断幕を掲げた市民も駆け付けた。木村淳副市長が、岩倉市長との思い出を振り返りながら、「市長がこの市役所を離れるのは寂しい思いもあるが、まだまだ手助けを必要とする場面が出てくると思う。ゆっくり過ごすことは性に合わないと思うが、まずは療養していただきたい」とあいさつした。 岩倉市長は「行政改革をはじめ、いろんなことが具体的な形として見えてきた18年。支えていただいた皆さんのおかげで目標を達成することができた」と感謝の思いを述べ、任期中に誕生した市公式キャラクターとまチョップにも「まだまだ働き足りないところがある。今まで以上に働いてほしい」と声を掛けて周囲を笑わせる場面もあった。この日は岩倉市長の家族も駆け付け、孫の昊汰君(9)と颯汰君(5)や市民団体から花束を受け取り、家族とともに思い出の詰まった庁舎を後にした。 岩倉市長は、衆院議員を経て、2006年7月の市長選で初当選し、現在5期目。昨年11月に出張先の韓国で倒れ、公務復帰後も度重なる体調不良で入退院を繰り返し、体調が思うように回復しないことを理由に、10月28日に辞職届を提出していた。市は6日から木村副市長を市長職務代理者とする。
苫小牧民報