アストンマーティンのランス・ストロール（ロイター）

　F1アストンマーティンで今季低迷して〝ドラ息子〟と批判を浴びているランス・ストロール（25）が、契約延長する見込みになった。 　ストロールは、父ローレンス氏が大富豪でアストンマーティンのオーナーとなり、その〝コネ〟でF1レーサーの座を手にしたと以前から指摘されている。これまでは好走して評価されることもあったが、今季は微妙なパフォーマンスが続いており、7日の日本グランプリ（GP）では、マシン性能で大きく分があるRB角田裕毅（23）とのバトルに敗れてポイントを逃し、失態としてさらに批判が高まっている。 　さすがに父ローレンス氏が見切るのでは、はたまたランスがドライバーの座を辞して運営に回るのでは、などさまざまな憶測が飛び交う中、アストンマーティン側は答えを出したようだ。 　英メディア「モータースポーツウィーク」は「アストンマーティンF1のボス、マイク・クラックは『今後数週間以内』にチームに残留させるための新たな契約についてランス・ストロールと話し合う予定であることを明らかにした」とチームが契約延長する方針を固めたと報じた。 　クラック代表は「先週は主にフェルナンド（・アロンソ）についての話だったが、アストンマーティンがランスの〝故郷〟であることも我々は分かっている」と複数年契約を発表したアロンソに続いて、今度はランスとも新たな契約を結ぶと示唆。「私たちはそれを把握しているし、プロジェクト全体は常に彼の周りにあったんだ。そこで私たちは継続性を求める。私はこれが非常に重要であると常々言ってきた。なので（契約は）今後数週間以内に分かるだろう」とチームのプロジェクト、つまり方向性の中心にはランスがいると明言した上で、契約延長の方針を示した。 　アストンマーティンを巡っては、2026年からホンダとの体制がスタートするタイミングに合わせて、RBの角田裕毅が移籍する可能性が指摘されている。角田の去就にも影響が出るだけに、〝ドラ息子〟の動向に注目が集まりそうだ。