【虎に翼】カミングアウト?「惚れてた」解釈にネット混乱「恋愛感情なのか…」「前フリ?」冒頭クレジット二度見
女優の伊藤沙莉が主演を務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜・午前8時)は10日に、第51話が放送された。その内容は…。(以下、ネタバレがあります。ご注意ください) 【写真】“轟”戸塚純貴、イメージ激変「色気ダダ漏れ」「イケメンすぎてビビった」 花岡(岩田剛典)が違法である闇市の食べものを一切拒否して栄養失調で亡くなったと聞き、衝撃を受ける寅子(伊藤沙莉)。花岡の死は法曹界のみならず、世間にも大きな衝撃を与える。気落ちする寅子に桂場(松山ケンイチ)は「我々にできることは泣くことではない」と声をかける。同じ頃、戦地から戻ったばかりの轟(戸塚純貴)も絶望していた。 轟はよね(土居志央梨)と再会する。轟は「空襲か」と話しかけると、よねは「ああ。ここのマスターは焼け死んだがな。知った顔がずいぶんいなくなった」とポツリ。よねは現在の仕事について「法律相談の真似事をしてなんとか食いつないでいる」と明かした。 続けてよねは「読んだか?新憲法」と、壁に書かれた日本国憲法第14条・法の下の平等の言葉を見つめる。「ずっとこれが欲(ほ)しかったんだ、私たちは。男も女も、人種も、家柄も、貧乏人も金持ちも、上も下もなくて横並びである。それが大前提で当たり前の世の中が」と静かにかみしめた。 よねの様子をみた轟は「欲しかったという割にうれしくなさそうだな」と指摘。よねは「これは自分たちの手で手に入れたかったものだ。戦争なんかのおかげじゃなく」と言って「残念だったな、花岡」と花岡の死去について話を振った。轟は、花岡の死去を報じる新聞記事に目を落としながら「仕方あるまい。それがあいつの選んだ道ならば」と遠くを見つめた。 よねは「死んだ相手に強がって、何になる」と指摘し、轟は「なんだよ急に」と憤る。よねは「惚(ほ)れてたんだろ?花岡に。花岡と最後に会った時、そう思った」と伝えた。轟は「なにバカなこと言ってんだ」と否定したが、よねは「バカなことじゃないだろ。別に白黒つけさせたいわけでも、白状させたいわけでもない。腹が立ったなら謝る。ただ、私の前では強がる意味がない。そう言いたかっただけだ」と冷静に語りかけた。 すると轟は「俺にもよくわからない」とホンネ。「でも、もしあいつがいなかったら、俺は弁護士を目指していなかった。花岡が帝大をあきらめて明律大で共に学べると知った時にはうれしかった。佐田(寅子)と添い遂げることに怖気づいて、別の女と結婚した時には腹が立った。あの戦争の最中、あいつが判事になって兵隊に取られずに済むと思うとうれしかった」と振り返りながら、涙声に。「あいつのいる日本へ生きて帰りたいと思えた」と号泣し「でも…俺がずっと前から知ってる、まじめで優しくて不器用が過ぎる花岡ならばやりかねなかった。あいつらしいと…」と、声をあげて泣きじゃくった。 ネットは、花岡に対する轟の心境に思いをめぐらせ「轟くんの花岡くんへの感情はよねさんの言葉通りなのか解釈が分かれるだろうけど、それが愛であることには変わりないのだ」と察した。よねが発した「惚れてた」という言葉に注目し「『惚れてた』とは上手い表現だ。人間として惚れてたのか恋愛感情なのか…『わからん』これが轟の本音だろうし、白黒つけなくていいと言ってくれたよねちゃんだからこそ胸の内を吐き出せたんだと思う」「よねさんの言う『惚れてた』が恋愛だろうが友愛だろうが人間愛だろうが、轟がちゃんと泣けたんだから、それが全てだよ」「轟さんから花岡くんへの気持ち、よねさんは『惚れてた』とラベルしたけど、単なる男色的な意味じゃなくて、友達や親友という言葉ではくくれない愛情がある、ってことを言ってるような気はした」「『惚れてた』は恋愛ではなく男気に、かな」「轟は確かに花岡に惚れてたけど、それは人間としてってことだろうな」「『惚れてた』轟の気持ちを言葉にするなら、それが一番近いのかもね。花岡は友人であり仲間であり憧れでもあり、大切な人だったのは間違いない…よねの言葉でそれをやっと自覚できたのかも」「惚れてたのか、ってのは恋愛の意味のそうじゃなくて、人として惚れ込んでたとか。そんな感じの意味でもあったのかしら」などと想像した。 また冒頭のクレジットで「ジェンダー・セクシュアリティ考証」で前川直哉氏の名前があったことから「『ジェンダー・セクシュアリティ考証』の先生が付いてるので、よねさんの考察は外れてないことがわかります。それにしても、毎作品、毎回そのジャンルの専門家にきちんと取材して、テキトーな想像による描写でごまかさない姿勢は朝ドラの素晴らしい所だと思います」「丁寧で誠実な番組制作陣には、本当に頭が下がる思いです」と称賛。また「轟もよねさんも、ウルトラ級の変わり者同士だから、ジェンダーやセクシャリティなんてある意味、どうでもいい。それより、この二人の弁護士事務所の今後の展開が楽しみです」「よねさんと轟は恋愛的な意味ではくっつきませんよという前フリとしてあれを入れたように見えるが」など様々な感想が寄せられた。
報知新聞社