“絶対王者”が崖っぷちから生還。奇跡のFリーグ7連覇達成!名古屋・篠田龍馬「このクラブに自分たちがいる意味を出せた」【F1上位27節|記者会見/名古屋vs町田】
「確実に僕らのゲームになる」と思って臨んだ
●名古屋オーシャンズ|篠田龍馬 ──試合を振り返って。 僕らは1回どころではなく、3回くらい死んだようなチームの状況でした。町田がいいシーズンを送ってきたなかで、それでもこのチャンスが転がってきて。相手にはリスペクトをもって試合に臨みましたけど、「確実に僕らのゲームになる」というモチベーションで試合に入りました。 監督が言ったように完璧に近い内容だったと思います。パワープレーの時にバタついたシーンもありましたけど、僕がセーブするシーンもほとんどなかったです。後ろから見ていてみんなが頼もしく見えましたし、「名古屋オーシャンズ」というクラブに自分たちがいる意味や、このチームのアイディンティティをすべて出せた試合でした。 ──今シーズンを振り返って。 本当に苦しく辛い、優勝を逃した時のことが頭によぎるようなシーズンでした。 その時を経験している僕や八木(聖人)、安藤(良平)はその時との比較ができたので、今のチームはそういった状況にはならないと思っていましたが、シーズンを通して自分たちの力に疑問を持ってしまう瞬間が少なからずありました。それでも選手間のミーティングで「優勝を逃した時のようなシーズンには確実にならないし、自分たちを信じてやるだけ」という話を僕もしました。自分たち一人一人の取り組み方は、どこのチームにも負けないくらいやってきたので、そこを信じるだけでした。疑問に思うこともありましたが、名古屋オーシャンズの力を信じてやれば大丈夫だと信じる気持ちがすごく大事だと思わされたシーズンでした。 今日も最後の1秒までわからない展開でしたけど、弱気になるのではなく、強気で跳ね返す気持ちを全員で持ってやれたことが結果につながったと思います。苦しかった分、今回は自分のなかでも一番うれしい優勝でした。 ──改めて、名古屋らしさとは何か。 今シーズンは名古屋らしさが見せられず最終節までもつれる展開になりました。まず、間違いなく日本一のクラブで、外国人選手も世界トップクラスが集まっている。一番いい環境で練習させてもらっている。そして外国人選手だけでなく、日本を代表する選手たちが集まっている。そこの「なぜここにいるのか」「なぜこのエンブレムを背負っているのか」を、全員が理解しないといけない。 さっきも言ったように、自分たちに疑問を持ってしまう瞬間もありましたが、それを捨てて、初心に立ち返りました。自分たちがいままで見せてきたものがあるからこのチームにいるわけで、自分たちの力を信じることが本当に大事でした。 そのなかで、いまは簡単に勝てる時代ではなく、他のチームもレベルアップしてることを理解した上で、世界トップクラスの選手たちが一致団結して、全員で体を張って戦えば勝てる。今シーズンそこを、厳しい状況だからこそ出していかなきゃいけないという話をしてきました。それがつながって、最後チャンスが転がってきたと思いますし、そのチャンスをものにできたと思います。
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