大淀海岸、皆でごみ拾い 子供たち50人に経験と学び 三重・明和
ミニバスチームSMILOOPの中瀬監督が呼び掛け5団体 長光寺で太鼓鑑賞も
三重県多気郡明和町内で活動する小学生のミニバスケットボールチーム「SMILOOP(スマイループ)」(中瀬弘雅監督)など5団体は12日午前9時から、同町大淀の大淀海岸や長光寺などで初の交流イベントを開催した。海岸ではごみ拾いをして地域の自然環境を守る意識を高めた。 「地域をみんなで盛り上げよう」と子供たちの居場所づくりなども含めて中瀬さん(41)が、同町大淀のボランティア団体「大淀ビーチクリーン」(土屋恭典代表)や担い手センターなどで活動する業平(なりひら)夢太鼓(濱口幸代表)、長光寺(本多千承住職)、県立明野高校のボランティア部員らに呼び掛けて実現した。 この日は子供たちを中心に約50人が参加。火ばさみや袋を持って空き缶やペットボトル、瓶、食品容器、ビニール袋などを回収し分別した。 大淀ビーチクリーンの関係者は「そもそも海のごみは、生活ごみが雨風に吹かれて集まるもの。自然界に生活ごみを放棄しないよう意識してほしい」と強調。マイクロプラスチックは数百年以上もの間、自然界に残り続けるとして「要は捨てないことが大切。回収して再利用することを考えたい。2050年には、海洋生物よりもごみの量の方が多くなるともいわれている」などと啓発した。 この日は海岸清掃の他、長光寺で数珠づくりと夢太鼓演奏の鑑賞、大淀会館では仲良く昼食を食べた。 中瀬さんは「今後もこうした地域貢献活動を継続させたい。仲の良いみんなで一緒に経験して、楽しみながら学んでほしい」と話した。