【MLB】カブスが金銭トレードでマット・サイスをWソックスへ放出 カーソン・ケリー獲得で余剰戦力に
日本時間12月18日、カブスは金銭トレードでマット・サイスをホワイトソックスへ放出したことを発表した。11月中旬にエンゼルスからDFAとなり、金銭トレードでカブスへ移籍したサイスだったが、カブスは若き正捕手ミゲル・アマヤをサポートする2番手捕手としてカーソン・ケリーを獲得。マイナー・オプションが残っていないサイスは完全な余剰戦力となっていた。ホワイトソックスは実績のある控え捕手が不在のため、メジャー6年間で245試合に出場したサイスにも開幕ロースター入りのチャンスがありそうだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在29歳のサイスは2016年ドラフト1巡目(全体16位)指名でエンゼルスに入団。プロ入り後、一塁や三塁を経て捕手に再転向するなど、育成方針がなかなか定まらなかった。メジャーデビューした2019年は53試合で8本塁打を放ったが、2020年は8試合、2021年はわずか3試合の出場にとどまり、2022年も29試合で打率.217、2本塁打、OPS.640と結果を残せず。2023年は自己最多の95試合に出場して打率.214、9本塁打、31打点、OPS.659を記録したが、今季は57試合の出場にとどまり、打率.204、2本塁打、OPS.622と成績を落とした。 ホワイトソックスは今季125試合に出場して12本塁打を放った26歳のコリー・リーが来季も正捕手を務める予定だが、実績のある控え捕手が不在。ロースターの40人枠に登録されている捕手は、リーのほかに30歳のチャッキー・ロビンソン(メジャー通算51試合出場)だけである。ディフェンス面に不安を抱えるサイスだが、ロースター内で唯一の左打ちの捕手ということもあり、ロビンソンとの争いを制して開幕ロースター入りするチャンスは十分にありそうだ。 なお、ホワイトソックスはエドガー・クエロ(2023年のトレード・デッドラインでエンゼルスから加入)、カイル・ティール(今オフのトレードでレッドソックスから加入)という2人の有望な捕手を抱えている。両者とも早ければ2025年シーズン中にメジャーデビューする可能性があり、現実的に言えば、サイスは彼らが昇格してくるまでの「つなぎ役」ということになるだろう。