“王者”の貫禄 「暑すぎてヤバい!」のサブタイまで完璧過ぎた『わんだふるぷりきゅあ!』
字幕などの意外と珍しい使い方?『貼りまわれ!こいぬ』第16話
続いても犬ネタ。本作は仕事でステッカーを貼りまわる“こいぬ”が主犬公の愉快なショートアニメです。今回は偽こいぬが登場するのですが、この謎生物が喋る謎言語が音声翻訳アプリを通じて翻訳されます。ここでの描写が以下のような感じ。 字幕「目ご寿 どげ無」 小さめの音量(謎生物の声)で「目ご寿 どげ無」 大きめの音量(翻訳アプリの声)で「本当にすみませんでした」 通常、日本のアニメで日本語以外の言語が使われる場合は、その言語の音声+その日本語訳となる字幕の組み合わせがほとんどで、今回のような描写は珍しいんじゃないかなと。 で、何が言いたいかというと、筆者のような仕事の最中にBGVとしてアニメを流すこともある不良アニメ好きとしては、今週の『菜なれ花なれ』のポルトガル語のシーンのような字幕が多いと画面をしっかり観る必要があって大変なんですよ!(いやそれが普通なのは重々承知なのですが)そのため、今後は『貼りまわれ!こいぬ』形式を発展させて 小さめの音量:その言語 字幕:翻訳のテキスト 大きめの音量:翻訳の音声 としていただけると、情報量が増えるかもしれないけど嬉しいなと感じたのです。あ、もちろん『貼りまわれ!こいぬ』はいつも通りに面白いエピソードでした。
『VTuberなんだが~』との合せ技一本『恋は双子で割り切れない』第3話
双子女子との三角関係が展開する本作、サブカル好き女子な妹・神宮寺那織の会話がとにかく強烈です。前週の主人公と映画デートに向かう最中だけでも「タイムトラベルものって結局『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が最&高でしょ」「『コインロッカー・ベイビーズ』はマジでバイブル」「スター・デストロイヤーぶつけるぞ」「このクソトレッキーが」といった“いかにも”なセリフを連発します。このキャラ、本当にものすごい。 で、今回彼女が友達とカラオケに行き、一緒に歌っていたのが2007年のアニメ『School Days』のオープニングテーマ「イノセント・ブルー」。まあ作中の年代はよくわからないけどサブカル女子なら歌ってもおかしくないラインか……? と自分をギリギリ納得させられそうなワンシーンでした。 ところが同じ週の『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』でも(ゲーム版の)『School Days』が登場し「誠死ね」「Nice boat.」といったアニメ版のネットミームも披露されました。17年も前のアニメなので、若い人にはすでに2000年代中期の作品なんて古典みたいな扱いなんでしょう。この週では『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』で「ハレ晴レユカイ」のカバーも流れましたが、昨今の1990年代アニメリメイクブームに続いて、そろそろ『涼宮ハルヒの憂鬱』とかのリメイクが発表されてもおかしくないな、と感じた次第です。 ※1 https://realsound.jp/movie/2024/07/post-1726852.html ※2 https://news.livedoor.com/article/detail/26879655/
はるのおと