熊野古道など6テーマ 大阪・関西万博に出展の三重県ブース
映像に音や香り、魅力体感
4月に開幕する「2025大阪・関西万博」の関西パビリオンに出展する三重県ブースの内容とスケジュールが決定し、県は9日の定例記者会見で公表した。 大阪・関西万博は、大阪市で4月13日~10月13日(計184日間)に開催され、158の国と地域が参加する予定。うち、国内の関西パビリオンでは、三重県の他▶滋賀県▶京都府▶兵庫県▶奈良県▶和歌山県▶鳥取県▶徳島県▶福井県──が出展し、各自治体の魅力を発信する。 県のテーマは「日本のこころの原点~美(うま)し国みえへとつづく時を超えた物語~」で、特別展示も行われる。特別展示は▶熊野古道▶常若▶自然▶歴史・文化▶産業▶食──の六つの特集テーマに分かれ、それぞれ目玉の展示品が披露される。 熊野古道のブースでは、実際に伊勢神宮と熊野三山を結ぶ伊勢路を歩いているかのような映像(5分程度)をスクリーンに投影し、川や鳥のさえずりなどの音を流す他、ヒノキの香りも会場に漂わせる。 常若では、2013(平成25)年に行われた伊勢神宮の式年遷宮で、現在の社殿に造り替えられる前の20年間、内宮正殿の屋根に設置されていた「内宮正殿鰹木(かつおぎ)」を特別公開。歴史・文化では、桑名市の桑名宗社(春日神社)に伝わる宝刀「村正」、自然では、1939(昭和14)年のニューヨーク万博に出品された、真珠1万2250個、ダイヤモンド366個を使った鳥羽市のミキモト真珠島の「自由の鐘」を展示する。 産業では、国の伝統工芸品に指定されている▶伊賀くみひも▶四日市萬古焼▶伊賀焼▶鈴鹿墨▶伊勢形紙──の5品目の紹介など。 食では、松阪牛などの特産品の紹介映像の他、伝統的な海女漁の様子も紹介する。 県は万博をきっかけに多くの観光客の県内への誘客につなげたいといい、一見勝之知事は会見で「三重県の熊野古道伊勢路の魅力は、景色がいいところ。映像でそれを体感してもらい、実際に訪れてほしい」と期待を寄せた。 特別展示のスケジュールは次の通り。 ▶熊野古道=5月10~28日▶常若=5月29日~6月18日▶歴史・文化=7月1~23日▶自然7月24日~8月16日▶産業=8月25日~9月25日▶食=9月28日~10月13日
入場チケット当たるキャンペーン実施
県は3日で万博開幕100日前を迎えたことに関連して、万博の入場チケットが抽選で当たる「開幕100日前‼ 行こう万博キャンペーン」を実施している。20日まで。応募は県万博キャンペーンサイトからアンケートに答えると抽選で10組20人に入場チケットが当たる。