元職平野氏擁立へ 来夏参院選岩手選挙区 自民県連
自民党県連は21日、2025年夏の参院選岩手選挙区(改選数1)に元参院議員で党県連常任顧問の平野達男氏(70)を擁立することを決めた。近く立候補を表明する予定。今後党本部に上申し、正式決定する見込み。次期参院選に絡む候補擁立は平野氏が初めて。 同日県議らが出席して盛岡市内で開かれた常任総務会で、全会一致で決定した。 平野氏は北上市出身で東京大農学部卒。農林水産省の官僚を経て01年の参院選に旧自由党から立候補して初当選。13年に民主党を離党し無所属で出馬した参院選で3選を果たした。15年の知事選に出馬を表明したが、告示直前に出馬を断念。その後は参院議員を続け、16年に自民党入りし、19年の参院選に同党公認で出馬したが、野党統一候補に敗れた。 県連は平野氏の選定理由について、これまでに参院選で3回当選を果たし復興大臣を務めた経験があるなど実績や知名度があることや、政治とカネの問題に関してクリーンなことが大きいと説明。 同日就任した鈴木俊一県連会長は平野氏について「19年の参院選は極めて接戦だった。2年前の参院選やその後の地方選でも先頭に立って選挙活動をしてもらい、総合的に考えて一番ふさわしい」とした。