「今後のロードマップやコミュニティーに変更はない」--Splunkとシスコがトップ対談
Robbins氏は、「われわれの仕事は、あなたたち(Splunk)がこれまでうまくやってきたことを台無しにしないことだ」と切り出し、その上で「Ciscoは10億ものエンドポイントを可視化している。われわれは1日に4000億件のセキュリティイベントを監視している。つまり、インターネット上のあらゆる場所で起こっていることを全て把握している」と話す。 そして、「われわれは、実際にどこで障害が発生するかを予測することができる。だから、デジタルレジリエンスについて言えば、Ciscoの保有しているインサイトを、Splunkに取り入れることで、より良いものにできるだろう」と強調した。 一方で、Steele氏は「Ciscoがデジタルレジリエンスのジャーニー(旅路)を加速してくれることにとてもわくわくしている」といい、今後もSplunkのブランドが存続し、コミュニティーも継続されることを約束した。同社が今後予定しているロードマップにも変更がないと力強く語った。 同氏は続いて、同社製品の最新動向について話を進めた。まずは、Splunkが「Microsoft Azure」上でネイティブ対応することが明らかにされた。これは2023年のイベントで発表されたものだが、今夏からプライベートプレビューが開始されるという。 Splunkの注力分野としては、「Revolutionize data access and management」「Power the SOC of the future」「Build observability for the entire enterprise」「Accelerated by AI」の4つが示された。 「まず、データアクセスと管理に革命を起こすことで、大量のデータを管理し、そのデータをどこに置くかを決定できるようにする。そして、未来のSOCを強化し続けることであり、SOCでSplunkを活用している皆さんにどのような変革をもたらし、インパクトを与えることができるかを考えることだ」(Steele氏) 加えて、「われわれは計画外のダウンタイムを確実に防止できるようにすることで、オブザーバビリティに重点を置いている。そして、これらの全てはAIによって支えられている」と語った。 同日の講演では、Steele氏の登壇に加えて、AI部門責任者でバイスプレジデントのHao Yang氏が、同社製品ポートフォリオ全体におけるAIソリューションの導入について紹介した。発表の詳細についてはこちらの関連記事を参照されたい。 (取材協力:Splunk Services Japan)