【毎日書評】ひとりで全部やらなきゃ思考から脱却!「相談する力」が最強のビジネススキルである理由
メリット1:「思い込み」にツッコミをもらい、思い込みを外すことができる
著者が相談の特徴としてまず伝えたいのは、「相談とは思いどおりに進めるための場ではない」ということだそう。むしろ相談は、思い込みを外すためにあるものだというのです。 ものごとを前に進めようとする際には、自身の経験などをもとに「こうかな」とあたりをつけるはず。 しかしその後もひとりで考え続けてしまうと、次第に視野が狭まって「そうなんだろう」という決めつけが多くなってしまうかもしれません。その結果、ビジネスに支障をきたすことも考えられます。 そんなとき、たとえば最新の情報を持っている人に会って相談すると、「昔はそうだったけど、実は今は違うんだよ」といったことを教えてもらえるわけです。 だから、相談を「思い込みを外す場」として捉えて活用することは、新たなネクストアクションを見出すことにつながり、結果的にビジネスを前へ進めていく力となります。(40ページより) 「思い込み」に端を発するすれ違いは、ビジネスの現場で起こりがち。でも、どんな些細なことであっても、相談の場を活用すれば「思い込み」にツッコミをもらうことができるということ。(38ページより)
メリット2:ネクストアクションが見つかり、行き詰まった状況を打破できる
「ひとりで考えて行動する」ことの最大の問題は、ネクストアクションを見出すことができずに行き詰まること。 いいかえれば、見立ての段階で止まってしまうわけです。しかし、そんなときにも相談をすれば、ネクストアクションが見えてくるはず。それが、行き詰まった状況を乗り越える手段として機能するのです。 人に相談しに行く。すると質問されるから、それにまた答えていく。このアクションの繰り返しで、目指しているものが見立てから仮説、そして計画へと具体化されていきます。(46ページより) したがってネクストアクションが見えないときこそ、ひとりで考えるのではなく相談するべき。単純なことのようにも思えますが、相談には実際のところ、現状を打破する力があるということです。(42ページより)