ゲーム?それともスポーツ? おはじきサッカー、アジアカップ日本初開催
ヨーロッパで昔から親しまれる英国生まれのテーブルサッカー。世界中からプレイヤーが一堂に会するワールドカップもあり、FISTFという国際組織の統括のもと各地域に支部が置かれている。競技人口は500万人ともいわれる。おはじきのように選手コマをはじくことから日本では「おはじきサッカー」という呼称を採用。 6月10日・11日の両日、日本で初めてのアジアカップが東京・足立区の生涯学習センターで開かれた。日本、シンガポール、オーストラリア、香港から40名を超える選手が参加、最大の注目を集める国別対抗戦ではシンガポールが3連覇。個人戦でも同国のタン・コック・ウィーが優勝した。
おはじきサッカーはゲームなのか? スポーツなのか?
ルールは次の通り。まず攻撃と守備に分かれる。攻撃側は指で人形の乗ったおはじきをはじいてボールを移動させる。一つのおはじきは連続3回までドリブル可能なので、その間に他のおはじきにパスする必要がある。ボールを進め、シュートエリア(ラインが引かれている)に入ればシュートできる(ただしオウンゴールの場合はどこから入っても得点となる)。 攻撃側がボールに触れなかったときや、蹴ったボールが止まっている守備側に触れたら攻守交代(チェンジ)。また、ボールに触る前に守備側のおはじきに触れたら攻守交代となる。 守備側はボールに触れることはできない。攻撃側がはじいたあとで、攻撃側が次にボールをはじく前の間は、コマを守備的に動かせる。 攻撃側は、守備の動きを待つ必要はない。
なお、おはじきをはじくときは、親指は使えないという。練習を積めば、選手コマにまるで意思があるかのようなコントロールも可能になる。試合では指先の微妙なさじ加減や戦術の組み立てなど、創造力や集中力が要求される。また、一方のサイドから逆サイドへボールを追って素早く移動すると、1試合(15分ハーフ)で見た目からは想像できないほど体力を消耗。もはやゲームというよりスポーツだ。老若男女人種国籍を問わず、さまざまな人たちが一堂に会して楽しむことができるのも大きな魅力といえる。