派遣社員の平均時給1696円、月給約28万円…厚生年金受給額はいくらになるか【年金シミュレーション】
月給28万円(年収336万円)の人が受け取る厚生年金はいくら?
時給1696円で仮に8時間労働で21日間働くと、月給は約28万円。ボーナス無しとすると年収換算で336万円です。 この場合、老齢年金の見込額はいくらになるのでしょうか。 ●厚生年金の受給額の計算式 まずは計算式や試算条件から確認していきましょう。 報酬比例部分= A + B ・A(2003年3月以前):平均標準報酬月額×7.125/1000×2003年3月までの加入期間の月数 ・B(2003年4月以降):平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の加入期間の月数 報酬比例部分(従前額)=( A + B )× 1.014 ・A(2003年3月以前):平均標準報酬月額×7.5/1000×2003年3月までの加入期間の月数 ・B(2003年4月以降):平均標準報酬額×5.769/1000×2003年4月以降の加入期間の月数 上記のどちらかの式によって算出されます。また加入の時期によって計算式が異なるため、ここでは2003年4月以降に加入したとして試算します。 ●試算条件 ・平均標準報酬額は28万円 ・2003年4月以降に厚生年金に38年間加入した ・国民年金は40年間未納なし ・配偶者や扶養家族はいない ●月給28万円の人の厚生年金額をシミュレーション ・28万円×5.481/1000×38年(456ヵ月)=74万6900円 さらに老齢基礎年金(国民年金)の2024年度新規裁定者の基準額の満額、約81万6000円を足すと合計で約156万2900円となります 一月当たりの受給額は約13万200円です。 実際には38年間を通して月給が28万円であるケースはまれですが、一つの目安となるでしょう。 また、昭和21年4月1日以前に生まれた方については、給付乗率が異なります。 シミュレーションはあくまでも概算。実際の受給額とは異なるケースがあります。 加えて、実際には「平均標準報酬月額」「平均標準報酬額」を用いるため、厳密には異なります。詳細な計算結果に関しては、窓口などで確認してみてください。