前半戦とは別人…。今季後半戦で絶不調に陥る選手6人。得点から遠ざかるサッカー日本代表やW杯優勝メンバーも
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 生年月日:2001年6月4日 リーグ前半戦成績:18試合6得点3アシスト リーグ後半戦成績:6試合1得点0アシスト 今シーズンの久保建英の開幕ダッシュは凄まじかった。ジローナとの開幕戦でいきなりゴールを決めると、続く第2節セルタ・デ・ビーゴ戦ではアシストを記録。9月には5試合で4ゴールを決めて自身初のラ・リーガ月間最優秀選手賞を受賞した。 10月以降はやや失速したとはいえ、前半戦を終えた第19節終了時点で18試合6得点3アシストと、昨シーズンを上回るペースで得点に絡んでいた。しかし、アジアカップを経て迎えた後半戦はチームの不調も相まって久保自身のパフォーマンスも微妙なものに。特にナイジェリア代表FWウマル・サディクを筆頭としたストライカーの選手との連係で課題を残していることから自身が周りを活かすことも、活かされることも難しくなってしまい、後半戦はわずか1ゴールに留まっている。 ただ、悪い時期と比較をすると希望が見えてくるのも確かだ。昨年末から今年の2月にかけて深刻な得点力不足に陥っていたレアル・ソシエダだが、直近の5試合で9ゴールとチームとして調子を取り戻しつつある。その中で久保は直近で怪我による離脱もあったが、長期離脱には至らず、すでに復帰。昨シーズンは4月以降だけで4得点2アシストの活躍を残しており、2年連続で終盤戦に得点量産できるだろうか。ここからの巻き返しに期待したい。
フェデリコ・キエーザ(ユベントス/イタリア) 生年月日:1997年10月25日 リーグ前半戦成績:16試合5得点2アシスト リーグ後半戦成績:11試合2得点0アシスト 近年、フェデリコ・キエーザは怪我に悩まされ続けている。昨シーズンもセリエAで21試合の出場に留まるなど、満足のいく出場機会を得ることができなかった。そんな中で迎えた今シーズンは開幕から絶好調。開幕5試合で4得点1アシストと、ユベントス加入後ではベストのスタートを切った。 しかし、2022/23シーズン途中に膝の前十字靭帯から復帰を果たしたイタリア代表FWのコンディションは未だに万全ではないようだ。開幕5試合の間で行われたイタリア代表を筋肉疲労で離脱をすると、翌10月の代表ウィークも同じ症状で離脱。昨シーズンも何試合か疲労でリーグ戦を欠場しており、走力が自慢のウインガーの足には大きな負担が掛かっていると予想される。 その影響もあってか、疲労が蓄積してきた後半戦の活躍はかなり寂しいものとなっている。今シーズンのユベントスは欧州カップ戦に出場していないが、それでもキエーザにとってこの日程を万全のコンディションでこなすのは厳しいようだ。開幕5試合でみせた4得点1アシストの活躍は完全に鳴りを潜めており、後半戦は11試合で2得点となかなかゴールに絡むことができていない。彼の不調と重なるようにユベントスは大きく成績を落としており、直近の10試合は2勝4分4敗と大きく負け越している。その最大の要因は10試合で9ゴールに留まっている決定力不足であり、3位のポジションをキープするには、この男の復活が欠かせないだろう。