キャストの素の笑顔捉えた『まる』メイキング写真解禁、堂本剛が「特に難しかった」と感じたシーンとは?
10月18日(金)に公開される堂本剛主演映画『まる』のメイキング&オフショット写真が解禁された。 【全ての写真】クレーンゲームにハマる堂本剛の姿も、映画『まる』メイキング写真&オフショット クリエイティブプロジェクト「.ENDRECHERI.」としても独自の道を切り開くKinKi Kidsの堂本剛が27年ぶりの単独主演映画で演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをする男・沢田。独立する気配もなければそんな気力さえ失い、言われたことを淡々とこなしていたある日、彼は通勤途中に遭った事故による怪我が原因で職を失う。 部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、沢田の日常は○に浸食され始める。不思議な事態に巻き込まれていくキャラクターで堂本が新境地を魅せるほか、今回は「.ENDRECHERI./堂本剛」として映画音楽も担当。初の映画音楽にチャレンジするとともに、先日には主題歌が堂本剛の「街(movie ver.)」に決定。さらに沢田を取り巻くキャラクターとして綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、柄本明、小林聡美ら豪華キャストが出演する。 監督を務めるのは、『彼らが本気で編むときは、』(17)で第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞を受賞、『波紋』(23)で第33回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る荻上直子。独特の世界観で奇妙なおかしみのある人間たちを描いてきた荻上の作家としての神髄が凝縮されたテーマで夢のタッグが実現した。 今回解禁された写真は、撮影直前の真剣な様子を捉えたメイキング写真や、和気あいあいと合間時間を過ごすオフショットなど9点。クランクイン初日は横浜の路地裏で撮影され、古道具屋を訪れた沢田が道に白いチョークで描かれたたくさんの「○」に目が留まって立ち止まった後、歩いてフレーム外にフェイドアウトしていくシーンからスタートした。堂本は『銀魂2』(18)に高杉晋助役で出演してはいたものの、芝居の種類がまったく異なることを考えると『プラトニック』(14)から数えて、映画には実に10年ぶりのカムバックとなった。 主人公・沢田は堂本のあて書きだったこともあり、毎シーン本番でカメラを回す前に必ずしっかりと話す時間を取ってから撮影に臨んでいたという堂本と荻上監督。そして、話し合いをしていたのはふたりだけではない。堂本は現場の様子について「綾野(剛)くんをはじめ、皆さんが『こうなんじゃないかな、こういう解釈もあるんじゃないかな、きっとこういう想いがあるから、こういうセリフを言ってるんじゃないかな』って、監督が『ヨーイ、はいッ』って本番の掛け声を言う直前まで悩んでいる、あの感じが楽しくて」と語る。お互いの考えやイメージをすり合わせながら丁寧に『まる』という作品を作り上げていった様子が今回解禁された写真でも捉えられている。 さらに堂本が「特に難しかった」と語るのは、映画終盤に沢田の感情が溢れ出すシーン。このシーンについて堂本は、「そこにピークを持っていくつもりで取り組んでいって。実際、気持ちの持っていき方が大変ではあったんですけど、監督やプロデューサーさんをはじめ制作チームのみなさんがすごく親身になって、思いを伝えてくださったので、自分ができうる限り、全霊でお応えしようという思いで挑んでいったという感じでしたね」と、当時の想いを明かした。 また、綾野剛や森崎ウィンと談笑する姿や、撮影の合間に古代魚の水槽を掃除する堂本とそれを見守る綾野の姿を捉えたオフショットからは、真摯に撮影に取り組み共演を通して信頼関係を築いた現場のあたたかい雰囲気が伝わってくる。そして、先日の完成報告イベントで森崎が目撃談を紹介していた“ロケ地のコンビニにあったクレーンゲームにハマる堂本”を捉えた貴重な写真も。荻上監督曰く、堂本は“可愛くない”人形をゲットして満面の笑みを浮かべていたという。