[バイクビギナーQ&A] バイク任意保険の内容がよくわからない。最低限付けておきたい補償は?
「任意保険」とは、その名の通り加入が任意となっている保険です。「バイク保険」と呼ばれるものは一般的に任意保険のことを指しています。クルマやバイクを使用するにあたって加入が必要な「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」に対し、加入/非加入や保険内容の決定が当人の意思に任せられるため、この名前で呼ばれています。任意保険の加入にあたっては、どのような点に注意し、どのような保険内容にするのがよいのでしょうか? 【画像】[SCOOP!] まさかの“CB-F”復活?!「CB1000」新情報
任意保険、自賠責保険との違い
任意保険は、自賠責保険と同じく、事故で生じた莫大な損害を金銭で解決するため仕組みではありますが、両者では賠償額および適用範囲が異なっています。 自賠責保険は、相手方/同乗者の治療費/慰謝料/休業損害などの補償を目的としているため、相手方の物件損害(物損)/自分の物損/自分の人身傷害は補償されません。 つまり任意保険とは、自賠責保険では補償されない損害や、自賠責保険ではまかないきれないほどの莫大な賠償を補償するための保険だと言えます。なお、補償額や補償範囲は契約内容によって異なるため、加入者自身で保険内容の調整が求められるという特徴もあります。 そのため、任意保険の内容をよく知らないまま加入してしまうと、必要な補償が不足しているといった事態にもなりかねませんし、かといって補償内容をむやみに積み増すと、支払う保険料が高くなることも。 では、基本的な任意保険の内容とは一体どのようなものなのでしょうか? 任意保険に加入すると必ず備わる基本的な保険が、対人賠償保険/対物賠償保険/自損事故保険の3つです。
任意保険の基本その1:対人賠償保険
まず、対人賠償保険とは、自賠責保険と同じく、相手方の治療費/慰謝料/休業損害を賠償するための保険です。 自賠責保険の賠償額は死亡で最大3000万円、重度の後遺症が残った場合でも最大で4000万円と、補償として十分とは言えません。それに対し、任意保険の対人賠償限度額はほとんどの保険会社で無制限に設定されるため、億単位の賠償金でも補償されます。 そのため、限度額が無制限になってさえいれば内容に注意すべき点はありません。