“ミスIWGP”岩谷麻優が1.4東京ドームでV9達成「昨年はドームに出られなかった悔しさと共に守り抜いてきました」
新日本プロレスは毎年恒例の年間最大ビッグマッチ『レッスルキングダム 19 in TOKYO DOME』1.4東京ドーム大会を開催した。第2試合では、IWGP女子選手権試合としてチャンピオンの岩谷麻優にAZMが挑戦した。昨年の1.4は昼間に開催されたスターダムTDCホール大会のメインイベントで同王座の防衛戦が組まれていたことから、東京ドームで岩谷は試合ではなくテレビのゲスト解説を務めていたが、新日本プロレスとスターダムによる合同興行『Historic X-over Ⅱ』11.17大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場大会で、渡辺桃と昨年の女子プロレスベストバウト級の防衛戦を繰り広げ8度目の防衛に成功すると、「今年の1.4(新日本の東京ドーム大会)、出れなくてすっげー悔しかった! すっげー見下されてるような気がした! でも、今日で8度目の防衛成功。来年の1.4は、このベルトを懸けて試合がしたいです! みなさん! スターダムの上の人たち、新日本の上の人たち! お客さん! 今年の岩谷麻優、このベルトの価値、上げましたよね? 1.4東京ドーム、出る資格ありますよね?」と1.4参戦をアピールすると、スターダムの岡田太郎社長がこれを受諾。対戦相手として次期挑戦者に名乗りあげていたAZMが手を挙げたことから、両者によるタイトルマッチが決定した。 【動画】岩谷麻優の奥の手、フブキラナ! この一戦を前に岩谷は「なんで会社はベルトを作ったんだろう。なんで会社はいいところで…いいところでというか、ドームに出させてくれないんだろうって、凄く悔しい気持ちを持ちました。本当に悔しい、自分に価値なんてないのかなって、凄く悲しくなった思いから2024年はスタートしたんですけど、2025年はちゃんとこの1.4の舞台でこのベルトを懸けて試合ができることが、本当に凄く嬉しいなと思います」と、新日本のチャンピオンでありながらも昨年の東京ドーム大会に出場出来なかったことをかなり悔やんでいただけに、自らの力で掴み取った今大会の出場はかなり嬉しい様子。AZMも「スターダムで一番レベルの高い闘いができるのは、この岩谷麻優だけじゃないかなと思っています」とハイレベルな試合になることを予告している。 試合はハイスピーダーなAZMに合わせるかのように目まぐるしい攻防を繰り広げる中、ゾンビのごとく這い上がってくる岩谷にAZMはあずみ寿司などの丸め込み技や、飛び技で試合を決めようとせず、前哨戦で岩谷を苦しめたカナディアンデストロイヤーを炸裂。あと一歩まで追い込むも、最後はムーンサルトから二段式ドラゴンスープレックスが決まり3カウント。オカダ・カズチカが持つIWGP王座の最多防衛記録である「12」に迫る9度目の防衛に成功している。これまでスターダム勢の1.4東京ドーム大会は“顔見せ”のイメージが強かったが、今回は純血カードでハイクオリティーな試合を提供できたことで、新日本のファンからも大きな反響が見られた。 試合後に岩谷は、「本当に2024年はこのベルトを1年間、去年、ドームに出られなかった悔しさと共に守り抜いてきました。去年出られなかったから、今年は絶対出てやるって、このベルトの価値を自分が高めてやるんだって、そういう気持ちでこのベルトをずっと守ってきた。それで今日、念願の1.4東京ドームに出られて、本当に嬉しいです。本当に嬉しいし、出られるって決まった瞬間、それだけで嬉しくて、正直、燃え尽き症候群になっちゃうんじゃないかなって思うぐらい、出られることが嬉しかった。でも、今日終わって、出られることだけじゃなくて、ちゃんとこのベルトを自分の腰に戻ってこさせることができて、これからも自分はこのベルトと共に成長していきたいなって、改めて思いました。今、女子プロレスの中で最高の闘いを、AZMとできたと自分は思います。男子プロレスしか見たことがないとか、スターダムで見たことがない、女子は興味がないとか、そういう言葉がまだまだあるかもしれない。けど、その感情を自分たちの試合で覆すことができたと思っております」と新日本に初参戦した頃からテーマとして掲げていた「男女の壁」を覆すことが出来たことに満足しているようだった。“ミスIWGP”として今年も絶対王者の道を歩んでいく。 ◆新日本プロレス◆ 『レッスルキングダム 19 in TOKYO DOME』 2025年1月4日 東京・東京ドーム 観衆 24,102人 ▼IWGP女子選手権試合(60分1本勝負) <王者>○岩谷麻優(8分46秒 二段式ドラゴンスープレックスホールド)AZM●<挑戦者> ※第3代王者が9度目の防衛に成功。 取材・文⚫︎どら増田
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