心臓発作から死への対処、クルーズ船の医師が向き合う船内医療
洗浄による乗組員の発疹や糖尿病
クルーズ船の医師にとっては、乗客だけでなく乗組員の一般診療も同様に重要な業務だ。一般診療には糖尿病や高血圧などの慢性疾患の長期支援もあれば急性疾患もある。洗浄に使う化学薬品で発疹が出る調理班のメンバーは数多くいるという。こうしたスタッフは常に洗浄をしているからだ。 デュロビッチ氏によると、乗組員は寄港地での評価だけでなく、オンラインで精神的な支援を受けることができる。 ホワイト氏は「海上にいるととても孤独で、多くのことを逃してしまう」と語る。「母が重病になったのに、家にたどり着くまでに３日かかった。海にでているとできることが何もない。私は母に会いに行ったが、多くの人はそうしない」 ホワイト氏は、良いチームを作ることが不可欠であり、船の上では医学だけでなく多くのことを学ばなければならないと話す。そうして、医療チームは他の乗組員に慕われるようになる。
