トラックの自動運転の実証実験 静岡県の新東名高速で実施
トラックドライバー不足や物流の効率化などの課題を解決するため、静岡県内である実証実験が行われています。 ●板垣亮記者: 「あちらに見えるトラック、こちらに走って来ていますが、実は自動運転で走っているんです」 新東名高速道路の浜松サービスエリアで行われているのは、トラックが自動で指定した位置に停車できるかどうかの実験です。 車内を撮影した映像を見てみると…。 ハンドルが自動で動き、左側にあるトラックにぶつからないよう調整しながら進んでいるのが分かります。 ●板垣亮記者: 「こちらがリアルタイムの車内の映像です。ハンドルには触れていませんね。このように発車の際も自動運転が可能となっています」 国が目指すのは運転手のいない自動運転を高速道路で来年度をめどに可能にすること。そして2026年度に実用化することです。 ●「RoAD to theL4」プロジェクトテーマ3リーダー 小川博さん: 「2030年ごろには30万人くらいドライバーが不足するという試算もあるので、もうすでに物が運べないという状態が始まり始めている。幹線輸送を無人自動化することによってドライバーが地方で地場を運転することで若い人たちにも(運送業界に)参加してもらうことが期待される」 つまり幹線道路などの長距離移動は自動運転で、それぞれの街では人の手による運転と分ければドライバーの負担を減らすことができます。 ●国土交通省道路交通管理課 北城崇史課長補佐: 「どのような方法でインフラから実現に向けた支援ができるかどうかを検証していきたい」 今後は自動運転のトラックが情報を受け取ってスムーズに走行車線に入れるか、車線変更ができるかなどの確認が行われます。 国は2024年度中に新東名の浜松サービスエリアから、駿河湾沼津サービスエリアまでの上下線に自動運転車優先レーンを設けて、自動運転トラックの走行実験を行うということです。