飼い主のいないネコのトラブルを町内会で解決!野良猫から“地域猫”への取り組み【高知】
飼い主のいないネコによるトラブルを軽減しようと、10月30日に高知市で初めて、地域の町内会が主体となった不妊・去勢の一斉手術が行われました。 高知市内のある地域。住宅街の一角に集められたのは-。 飼い主のいないネコたちです。 その数33匹。高知市内の3つの地区で捕獲されました。 高知市の支援を受けて、地域の住民が行ったのは飼い主のいないネコの不妊・去勢手術です。 なぜ、手術を計画したのか-。 実は、飼い主のいないこのネコたちが、地域で問題になっているからです。 ■町内会の会長 「(植木の)土掘り返されて…」。 こちらの住宅では植木鉢の土をネコが掘り返し糞や尿の被害に。何度も被害を受け、ほかの鉢には有刺鉄線を巻く対策も。 高知市によりますと、市内では飼い主のいないネコによる苦情や相談が年間300件を超えています。 主な苦情は住宅の敷地や駐車場へのフン尿被害や、鳴き声による騒音などです。 地区では被害を抑えようと、ネコを地域で管理する「地域猫」活動の一環として初めて一斉の不妊・去勢手術を企画。捕獲用のゲージを設置して飼い主のいないネコを捕獲しました。 そして10月30日、高知県四万十市の動物病院から移動手術車を呼び一斉の手術が行われました。 飼い主のいないネコの寿命は約5年。繁殖させずに少しずつ数を減らすことが狙いです。 手術後は耳に印をつけて地域で管理される地域猫。市によりますと、発情期の鳴き声が減り尿の匂いも軽減されるということです。また市はネコの不妊・去勢手術にオス1匹あたり8000円。メス1万2000円と補助金を設けています。 時間を決めてエサを与え、専用のトイレを設置するなど地域住民が管理する地域猫。初めての一斉手術が行われたことで今後のトラブルの軽減が期待されます。