【安田記念/トレセン発】円熟の7歳馬ウインカーネリアンがさらに進化 〝臨機応変〟得意のマイルで反撃へ
[GⅠ安田記念=2024年6月2日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝1600メートル] 7度目のGⅠ挑戦で悲願の戴冠を狙うウインカーネリアン(牡7・鹿戸)は31日朝、坂路で4ハロン60・9ー13・6秒をマーク。決戦直前まで入念な調整を施した。 千島助手は「変わりなく順調にきています。1200メートルを使ったことで馬が少しピリッとしてきました」と中間の変化を口にした。新たな挑戦が、円熟の7歳馬をさらに進化させたのだ。 キャリア26戦目で初のスプリント戦となった前走のGⅠ高松宮記念では4着。五分のスタートを切り、2番手から直線〝オッ〟と思わせるシーンを演出した。手綱を取った三浦は「ゲートさえ出れば1200メートルでもやれると思っていた」と当時を振り返る。今回は全8勝中5勝を挙げている得意のマイルに戻るだけに、条件は間違いなく好転する。 気になるのは「逃げる」のか「控える」のか。決まった枠順(6枠11番)に千島助手は「極端な枠じゃなくてよかった。枠なりの競馬で周りを見ながらいけそう。絶対にハナというわけではない」と戦法については〝臨機応変〟であることを示した。それも、好位から結果を出した前走内容から来る余裕なのだろう。やはり前走の経験はこの馬にとっても大きいものだったに違いない。 皐月賞や日本ダービーで共に覇を競った同世代のGⅠホース・コントレイル、サリオスらが種牡馬として新たな道へ進む中、悲願のGⅠ制覇へひたむきに挑戦を続けるウインカーネリアン。成長を重ねる7歳馬の悲願達成に期待したい。
東スポ競馬編集部