「日めくりの味」福島県会津若松市で試写会 地元出身監督・俳優ら 完成の喜び語る
福島県・会津舞台の映画「日めくりの味」の完成披露試写会が16日、会津若松市の會津稽古堂で開かれ、市内出身の監督や俳優、脚本家の4人が舞台あいさつに立った。地元の支えに感謝し、来場者とともに完成の喜びを分かち合った。 映画は会津地方にある小さなラーメン店「穂来軒(すいらいけん)」を舞台にした母と子の物語。厳冬の会津で、心温まる人間模様を描いた。市内出身の松崎巌夫さんが監督、鹿目由紀さんが脚本を手掛け、虎牙光揮(こが・みつき)さん、風詩(ふうた)さんがW主演を務める。 試写会のエンドロールが終わると、4人が盛大な拍手で舞台に迎えられた。虎牙さん、風詩さんは「作品に携われて幸せだった。一人でも多くの人に届けたい」と呼び掛け、鹿目さんは「撮影現場には温かな空気が流れていた」と振り返った。松崎さんは「スクリーンの中には描きたかった会津、会津人の姿がある。見た人が会津に行ってみたいなという作品になった」と話した。室井照平会津若松市長、遠藤忠一喜多方市長らが駆け付けた。
「日めくりの味」は、石田えりさん、佐野岳さん、白羽ゆりさん(福島市出身)、大林素子さんも登場する。昨年12月に会津若松市や喜多方市、会津坂下町を中心に撮影を行い、地元住民もエキストラなどに協力した。 10月4日から、福島市のイオンシネマ福島や山形県米沢市のイオンシネマ米沢で公開される。