言葉や文化の違いから戸惑うことも…災害時に外国人を助ける防災リーダー研修会 香川【こつこつ防災】
KSB瀬戸内海放送
防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。災害が起きたとき、言葉や文化の違いから戸惑う外国人が多くいるとされています。そんな人たちを助けるため外国人リーダーを育てる研修会が開かれました。 【写真】研修会の様子
研修会に参加したのは香川県に住む外国人20人です。 (インドネシアから[香川に住んで15年以上]) 「この前の石川県の地震、インドネシア人も結構いますので、逃げる場所が分からないので、『どこ行くの?』みたいに困ると聞きました」 災害が起きたとき、日本語や災害の知識が十分ではない外国人は「災害弱者」になってしまうことがあります。そんな外国人に素早く正しい情報を伝える「防災リーダー」となる外国人を確保するために香川県が開いた研修会です。 (香川県 国際課/堀川貴矢 主事) 「(外国人には)自分の国では地震なんて起こったことがないだったり、ところどころで日本人とは全然違うような格差があると思うので、外国の方に入ってもらってサポートしていただくことでより的確な手助けができる」 災害が起きたとき、香川県などは必要に応じて「災害時多言語支援センター」を開設します。災害についての情報をさまざまな言語に翻訳して県内で被災した外国人に発信する機関です。 その情報を「外国人防災リーダー」は近所や職場の外国人に伝えたり、SNSに投稿したりする役割を担います。 (ベトナムから[香川に住んで10年目]) 「ベトナム人はFacebookとかZaloとか使っておりますのでSNSを通して発信したらいいなと」 (ネパールから[香川に住んで6年]) 「私もこのイベントに来て分かったんです。どこに避難すればいいか、前は私も知らなかった。分かったことは分からない人に教えていきたい」 また、外国人は避難所でも食事や宗教上の理由でさまざまな困難に直面します。その中で「防災リーダー」は日本人と外国人のパイプ役となって、少しでも安心して生活できるように活動する役割が求められています。 (アルゼンチンから) 「助けられる側じゃなくて助ける側になりたい」
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