【#みんなのギモン】「生成AIが教師を救う?『チャットGPT』で働き方改革も」
■文科省「教師の働き方改革の一環として活用も」
文科省は今回のガイドラインで生成AIについて「教師の働き方改革の一環として活用することが考えられる」と指摘。 一方で個人情報や機密情報の保護に細心の注意を払うことや、誤った可能性のある回答も少なくないことなどからあくまで「たたき台」としての利用であり、最後は教師自らが真偽をチェックし、推こう・完成させる必要があるとしています。
ガイドライン作成にあたり文科省のヒアリングに協力した京都橘大学児童教育学科・池田修教授は自身の経験も踏まえ「教師の負担軽減につながる」との期待を寄せます。 池田修教授「例えば京都に遠足に行くとします。教師はまず観光地や名所を調べなければいけない。何年生の遠足で季節はいつなのか。それが決まったら今度はタイムスケジュール。どこをどういう順番でどのくらいの時間で回るのか。そうしてできた計画をもとに旅行代理店に連絡して、実際のスケジュールを組んでいく。負担は大きいし経験のない教師には簡単にはできない。それがAIを使えば7~8割はやってくれる。仕事の効率を考えると本当に大きいこと」 池田教授は、生成AIの活用は過酷な教育現場を改革する本丸になると期待しています。 池田修教授「教師の働き方はよくブラックだと言われるが、生成AIによって負担の軽減につながる可能性は高い。正直デメリットは、ほとんど思いつかない。ネットやスマホのように今後当たり前になるのではないか。心配する声も聞かれるが、大切なのはまず使い方を知ること。使い方を知ったうえで『使う・使わない』は各自判断すればいい。「今回のガイドラインで私が一番素晴らしいと思ったのは、タイトルを『暫定的なガイドライン』としているところ。注意点はあるけどまず使ってみよう、使いながらよりよい活用法を考えていこうという姿勢を感じる。早く効率的に仕事をするうえできっと教師の役に立つはずです」 生成AIによる教師の働き方改革。負担軽減のための工夫が各地で始まっています。