【#みんなのギモン】「生成AIが教師を救う?『チャットGPT』で働き方改革も」
■「チャットGPT」で練習メニュー
生成AIを使った教師の働き方改革は部活動でも。 東京・品川区にある私立「品川翔英高校」。屋上でノックを打つのは創部2年目の野球部を率いる石田寛監督(35)です。 石田寛監督「練習メニューは『チャットGPT』をたたき台にして作っています。4月から使っていますが仕事量はだいぶ減りました。チャットGPTがない時は全部ゼロからつくっていたので」 以前は毎日の練習メニューづくりだけで20~30分。それが今では5分程度にまで短縮できるようになったといいます。
■「練習メニューを考えてください」
こちらは石田監督から『チャットGPT』への指示文。 「練習メニューを考えてください」と指示したうえで、グラウンドが工事で使えない状況や、学校にある設備、練習時間、部員数などの条件を入力すると…
『チャットGPT』からすぐさま回答が。部員を5つのグループに分けて、10~20分単位で区切られた練習メニューをローテーションさせるという、限られた環境の中でも効率よく練習できるメニューが示されました。 ただ、それをそのまま使うわけではありません。 石田寛監督「GPTは補助的な道具。内容もまずは疑ってみています。あくまでたたき台ですし間違いもあると思うので必ず自分で確認したうえで最終的な練習メニューにしています」 主将の髙木英寿選手は、「監督はいつも忙しそうにしているので、AIで仕事がラクになったのかは正直分かりません」と苦笑い。それでもその効果について、「プラスアルファの練習ができるようになった。練習のマンネリ化がなくなった」と前向きな声が聞かれました。
■「先生が元気じゃないと」
『チャットGPT』を使い始めて3か月。より効率的に仕事ができるようになったと感じています。 石田寛監督「チャットGPTのおかげで毎日1時間は使える時間が増えました。生活指導の担当として、これまで以上に生徒たちの登校指導や授業巡回の時間にまわせるようになりました」 学校では独自に生成AIのガイドラインを制定。 石田寛監督「校長も生成AIの有効活用を推奨していて、私たちにも、日が明るいうちに帰宅するよう話しています。先生が元気じゃないと生徒を元気にできないと」