なぜ転落…。欧州の「消えた天才」(9)超強豪の逸材→今では8部の選手に
若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したヨーロッパ人選手を紹介する。
FW:ジョーダン・アイブ(イングランド) 生年月日:1995年12月8日 主な在籍クラブ:リバプール、ボーンマス 現所属クラブ:ヘイズ・アンド・イェディング・ユナイテッド(イングランド8部相当) ジョーダン・アイブのリバプールでの活躍は印象深かった。ブレンダン・ロジャーズ監督の下でトップチームに定着した快速ウイング(WG)はユルゲン・クロップの監督就任後も定期的に出場機会を確保。2015/16シーズンの最終節にはプレミアリーグ初ゴールを奪うなど、期待の若手選手として存在感が増していた。 そんな勢いのある若手選手に目を付けたのがプレミアリーグ昇格2年目のボーンマスだった。当時のクラブ史上最高額を更新する1800万ユーロ(約25.2億円)の移籍金でアイブの獲得に成功した。しかし、1年目の2016/17シーズンは25試合の出場で0得点0アシストに終わるなど鳴かず飛ばずの成績に終わり、好調な時期もあったが、それも長くは続かなかった。 契約満了に伴い2020年夏にダービー・カウンティへと移籍する。しかし、トップチームでの出番にほとんど恵まれず、2021年1月には「うつ病に苦しんだことで自分自身がどこか暗い場所にいると気がついた」と、うつ病を患っていることを公表。過去4年間、病気と戦ってきたことを明かした。 その後、ダービーを退団後にトルコのアダナスポルと契約するも半年で退団。そこから1年以上フリーの状態が続いたが、昨年10月にイングランド5部に所属するエブスフリート・ユナイテッドに加入した。それでも、リーグ戦では途中出場1試合、カップ戦では2試合の先発出場とあまり試合には絡めず。今夏に退団すると、今年10月にはイングランドで8部相当のヘイズ・アンド・イェディング・ユナイテッドに加入している。
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