若者と演歌の懸け橋 「ティーンズカラオケ大会2015」が今年も開催
「ティーンズカラオケ大会2015」が29日、東京都・浅草公会堂にて開催された。 「ティーンズカラオケ大会」は、アイドルグループ「AKB48」初の演歌歌手・岩佐美咲や10代でデビューした新世代歌謡グループ「はやぶさ」、小学4年生から中学2年生までの10代の女の子で構成された民謡グループ「民謡ガールズ」らが所属する長良グループが、若い世代に演歌・歌謡曲をより親しんでもらう目的で開催しているイベント。 6歳~25歳の男女を対象にデモテープを募集し、今年は全国から男性4人、女性6人の計10人がデモテープ審査を通過し、この日の本選に出場した。 本大会の最高賞である優秀賞は、氷川きよしの『扇』を歌った12歳の小山田祐樹さんが受賞。審査員特別賞は、山川豊の『ナイアガラフォールズ』を歌った10歳の細川ゆとりさんが選ばれた。 審査員を務めた作曲家の杜奏太朗氏は、「みなさん個性豊かで十人十色で楽しませて頂いた。でも落ち着いて歌っていて、歌唱後のトークでもきちんと自分をアピールしていて素晴らしかった」。作曲家の宮下健治氏は「みなさん楽しく歌っていてよかった。日本語の発音を大事にこれからも歌い続けてほしい」と総評し、出場者の健闘を称えた。 イベントでは、氷川と「はやぶさ」、「民謡ガールズ」によるミニステージも行われ、着物をミニスカート風にアレンジした衣裳を身にまとった「民謡ガールズ」のメンバーたちは、『よさこい鳴子踊り』や『九州炭坑節』、『竹田の子守唄』、『花笠音頭』、『ソーラン節』を披露。 同大会の第1回大会で優秀賞を獲得したヤマトと、第2回大会に出場経験のあるヒカルをメンバーに擁する「はやぶさ」は、『ちょっと待ってよヨコハマ』と『なんで 横浜…』のシングル2曲に続き、8月25日付のオリコン演歌・歌謡シングルデイリーランキング1位を獲得した新曲「月あかりのタンゴ」をウサギをイメージした振付を交えつつ、王子様のような新衣裳で華麗に歌い上げた。 最後に登場した氷川は『きよしのズンドコ節』で会場を一気に盛り上げると、デビュー曲『箱根八里の半次郎』、昨年の15周年記念曲である『ちょいときまぐれ渡り鳥』と、新旧交えた自身のヒット曲を熱唱。 さらに、自身が演歌を歌うキッカケとなったという思い出の曲『兄弟船』やリズム歌謡『情熱のマリアッチ』、今年発売されたシングル、アルバム収録曲の『さすらい慕情』と『男花』を歌い上げて会場を盛り上げた。