【中日】井上新監督が描く根尾昂〝覚醒〟プラン「突然、行けとなった方がいい結果を残すタイプ」
中日・井上一樹監督(53)が秋季キャンプで戦力の底上げを図っている。ベテランの柳裕也投手(30)、投手転向3年目の根尾昂投手(24)らを最強化指定選手に指名。来季の飛躍につなげるつもりだ。ドラゴンズ応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香(27)に井上監督が語った根尾の起用プランとは――。 【写真】井上新監督の話を引き出すSKE48熊崎晴香 【井上新監督〝激アツ〟インタビュー(2)】 熊崎 落合英二さんが二軍監督に就任されました。どういったところを期待されていますか? 井上 育成部門に長けているというところとノウハウを持っている。引き出しが多いというのもあるので、(今季)僕が二軍監督をやらせてもらっていた流れの中で、誰がいいのかなということを考えたら、やっぱり落合さんが一番適任だという選択をしましたね。 熊崎 井上監督から、落合さんに直接お願いした 井上 そうですね。「お願いします!」という感じです。 熊崎 秋季キャンプは沖縄とナゴヤ球場の2か所で行われています。選手の振り分けはどういう形で行われたのですか? 井上 (沖縄組は)課題が明確にある、そしてもう一皮向けたら面白いんじゃないか、さらに戦力として(レギュラーに)近いという期待を込めた選手を最強化指定選手という意味合いで選びました。僕の意見だけでなくて、コーチ陣がこの選手がいいというふうにチョイスしたメンバーで組んだという感じです。 熊崎 ベテランの柳投手も沖縄組です。井上監督が声を掛けたんですか? 井上 今年はあいつにとって悔しいシーズンで終わってしまったと思う(※13試合に登板して4勝5敗、防御率3・76)。普段から練習を一生懸命する選手なんですけど、(オフは)ゆったり過ごしたい、でも、このままではいけないというね。自分の中でデビルとエンジェルが戦っていたと思うんです。でも〝いやいや、ここはもう一回鍛えなきゃダメでしょう〟ということを多分、自覚したんじゃないですか。なので「いいよ、もう一回鍛え直してほしいって言うんだったら、メンバーに入れたるわ」っていう話の流れです。 熊崎 練習メニューも全部、若手選手と一緒なんですか? 井上 忖度はしないよって言ってます。 熊崎 根尾投手の背番号を「7」から他の番号に変えようということも、井上監督から本人にお話しされたんですか? 井上 本人はどういうふうに思っていたか分からないですけど、ピッチャーっぽい背番号ではないという違和感的なものは、僕が個人的に思っていました。だから心機一転する意味で「昂、背番号をちょっと変えないか」という話をしたら「それはもうお任せします」と言ってくれた。「そうかじゃあ、俺に一任しろ」という話で、あいつの背番号を変えるという形になってます。 熊崎 何番にするのかは今、考えているところ 井上 まあまあ、ザクッと青写真はありますけどね。 熊崎 根尾投手は来季は先発でいくのですか、それとも中継ぎですか? 井上 これはちょっとまだ流動的です。二軍では先発させていましたけど、突然、行けとなった方がいい結果を残すタイプ。準備をしっかりしてこの日に合わせるというよりは、ブルペンにいて「行ってくれ」となった方がいい球を投げる傾向がある。そうなると先発じゃなくて、中継ぎの方がいいのかなっていうことも、ちょっと考えてます。 熊崎 準備をして臨むよりも、気持ち的に急に登板を言われた方がいい 井上 準備をしっかりしすぎちゃって、きっちりきっちりやらなきゃいけないというようなものが逆にアダとなっているのかな、というふうに僕は思うんです。もちろん中継ぎだから準備しなくていいわけじゃないですよ。じゃないけども、突然(マウンドに)行くとなった方がいい働きをするのかな、というのが僕の中での評価です。野球に真っすぐだからがゆえに、という感じですかね。
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