世界最北の首都アイスランド・レイキャヴィーク 一番高い建築物は“教会”
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ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
アイスランドの首都、レイキャヴィーク。首都としては世界最北に位置する。 人口は約12万人。高層ビルがほとんどなく、街のシンボル的存在のハットルグリムス教会がアイスランドで一番高い建築物。ロケットのような形をした教会の展望スペースからは街を一望することができる。教会前にはアメリカ大陸を発見したとされるレイフ・エリクソンの像が立っている。 街歩きをしていても、いわゆる一国の首都という大都市の印象はない。教会から下る通り沿いにはギャラリー、カフェ、レストラン、アクセサリーショップなどが並び、壁のあちこちに描かれたアートが目を引く。 アイスランドはヨーロッパにおいて最後の入植地となったにもかかわらず、930年には世界最古の民主議会(アルシング)が創設された国だという。そのアルシングが開催された地、シンクヴェトリルには国旗が掲揚されていて、ユネスコの世界遺産に登録されている。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文)