【PFL】渡辺華奈、かつて35秒KO負けのカモーシェと激闘も残り8秒一本負けで4強ならず
<PFL:レギュラーシーズン4>◇13日(日本時間14日)◇米コネティカット州アンカスビル 【写真】ストリートファイター6“マリーザ”のモーションアクター渡辺華奈 柔道がバックボーンの女子格闘家の渡辺華奈(35=FIGHTER’S FLOW)が、21年のベラトールで1R35秒でKOされているリズ・カモーシェ(40=米国)と再戦した。3R残り8秒で腕ひしぎ逆十字固めを決められて一本負け。リーグ戦上位4人によるプレーオフ準決勝進出を逃した。 渡辺は1、2Rとも開始から低いタックルを繰り出し、2Rにはグラウンドで肩固めからリアネイキッドチョークを決めるチャンスもあった。 3Rにはカモーシェ得意のパンチを浴びて効かされたが、グラウンドでは上から渾身(こんしん)のパウンドを打ち込んだ。だが3R4分52秒、下から左腕を腕ひしぎ逆十字固めで極められて、残りわずか8秒でタップした。 1、2Rは渡辺が優位に進めた部分もあり、3R判定になれば渡辺が勝利する可能性もあった。カモーシェは試合後のインタビューで「(渡辺がすぐにタックルに来るのは)まったく予想してない展開だった。彼女はとても強くなっていて、試合を通してプレッシャーをかけてきた。3Rは絶対フィニッシュしなければと思って腕を取れたが、相手はパウンドを打ってきたり、試合中、何度もうまく逃れられた」と渡辺の健闘をたたえた。 PFLのレギュラーシーズンは、シーズン1~6までの6大会で、6階級(ヘビー級、女子フライ級、ライトヘビー級、ライト級、フェザー級、ウエルター級)のリーグ戦で構成される。各選手に、2度の試合を通して勝敗による勝ち点(勝利=3点)と決着方法によるボーナスポイント(1Rフィニッシュ=3点、2Rフィニッシュ=2点、3Rフィニッシュ=1点)が付与され、2試合消化時点でのポイント上位4人がプレーオフ準決勝へと進む。 DEEP JEWELSやRISINで活躍した渡辺は21年からベラトールに参戦。今年4月にはそのベラトールを傘下に収めたPFLの「レギュラーシーズン1」でデビュー戦を行い、元UFCファイターのシェイナ・ヤングと対戦。体重超過をした相手とのキャッチウエート(契約体重)戦になるハプニングはあったが、3-0判定勝ちで勝ち点3を獲得した。だが渡辺の勝ち点はこの3点のみで、準決勝進出を逃した。