「心と体温めて」 手打ちそばを高齢者宅に配達 【長野県天龍村】
長野県天龍村の卯年と寅年生まれの50~60代の男性らでつくる「うるとら軽微隊」(佐々木敏秀隊長)は21日、自分たちで打ったそばを村内の1人暮らしのお年寄りに届ける恒例の「ウルトラそば打ち」を行った。 12人が所属し、道路の草刈りなどのボランティア活動や地域のPRに取り組んでいる同隊。中でもそば打ちは2009年から毎年続けており、今年で16回目となった。 ブッポウソウの缶バッジを販売した収益を充てており、高齢化率が県内で最も高い同村で、75歳以上の独居高齢者に「心と体を温めてほしい」と願いを込め、そばのクリスマスプレゼントを届けている。 この日は隊員の永嶺誠一村長や地域おこし協力隊、役場の職員ら計23人が集まり、村老人福祉センターで県内産のそば粉を使って230食分のそばを打った。村名に「龍」の文字が入ることから、辰年を記念して今年は1食分を120グラムから150グラムに増量。手作りのつゆとメッセージカードを添えて村内の97世帯に配達した。 佐々木隊長は「参加者も年々そば打ちが上手になり作業が早くなっていっている」と振り返り、「お年寄りからのお礼の言葉にわれわれも元気づけられている。若い人たちに参加してもらいながら引き続きやっていければ」と話していた。