上月壮一郎、完全移籍でシャルケ退団…新天地はドイツ3部の1860ミュンヘンに決定
1860ミュンヘンは2日、シャルケからMF上月壮一郎が完全移籍にて加入することを発表した。 クラブから契約期間、移籍金等は明かされていない。ドイツメディア『ビルト』によると、上月は2026年6月30日までの2年契約を締結したという。 完全移籍加入に際し、上月はクラブを通して次のようにコメントを発表している。 「ミュンヘンという街、このクラブ、チーム、そしてファンの皆さんの存在が、僕をワクワクさせてくれています。アルギリス・ヤニキス監督ややクリスティアン・ヴェルナーSD(スポーツダイレクター)との話し合いでは、このクラブにとても良い印象を持ちました。それをすぐに自分の肌で感じられることを、とても楽しみにしています」 上月は2000年12月22日生まれの現在23歳。京都サンガF.C.の育成組織を経て、2019年にトップチーム昇格を果たした。しかし、京都のトップチームでは負傷の影響もあって多くの出場機会を得られず、2021シーズンを持って契約が満了。2022年1月、当時ドイツ5部のデューレンに完全移籍で加入し、ヨーロッパで再出発を図った。 デューレン加入初年度の2021-22シーズン後半戦は、リーグ戦11試合の出場で5ゴール5アシストをマークし、チームの4部昇格に大きく貢献。2022年夏にはシャルケのセカンドチームへ入団した。2022-23シーズン前半戦はレギオナルリーガ・ヴェスト(4部相当)14試合の出場で8ゴール4アシストとインパクトを残し、プロ契約を締結すると、昨年1月に行われたブンデスリーガ第16節のフランクフルト戦で右サイド2列目に入り、トップチームデビューを飾る。続く1月24日開催の第17節ライプツィヒ戦では初ゴールも記録するなど、5試合連続で先発出場を続けていたが、足首の負傷の影響で同年2月からは戦列を離れていた。 シャルケは2022-23シーズンのブンデスリーガを17位で終え、わずか1年での2部降格が決定。2部で迎えた昨季、上月個人としてはケガから復帰したシーズン序盤戦こそ途中出場を含めて出場機会を得ていたものの、昨年9月に監督が交代されると、出場機会が減少。リーグ戦では昨年10月を最後に公式戦の出番がない状況が続き、今年1月にはポーランドのグールニク・ザブジェへレンタル移籍。昨季後半戦は途中出場が多かったものの、エクストラクラサ(ポーランド1部リーグ)で14試合出場1ゴール1アシストと結果を残し、今季もここまで4試合のピッチに立っていたが、移籍市場の閉幕直前にドイツ帰還が成立した。なお、ドリッテ・リーガ(ドイツ3部リーグ)の移籍期限は現地時間2日までだったが、期間内に手続きは完了したようだ。 1860ミュンヘンは、1965-66シーズンにブンデスリーガ優勝を経験したことのあるクラブで、1990年代後半はブンデスリーガで過ごしていた。だが、2000年代に入ってからは2部が主戦場となり、2018-19シーズン以降は3部に身を置いている。かつては元日本代表FW大迫勇也(現:ヴィッセル神戸)が在籍していたことでも知られている。
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