“やっと”納得の2日間 畑岡奈紗は大会3勝目&2年ぶりVへ2打を追う「思い切ったプレーを」
<ウォルマートNWアーカンソー選手権 2日目◇28日◇ピナクルCC(米アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71> これがスライスの特効薬 畑岡奈紗の“ドラテク”【写真】 実力者が好相性の地で真価を発揮している。14位から出た畑岡奈紗が7バーディ・1ダブルボギーの「66」をマーク。トータル9アンダーまで伸ばし、3位タイに浮上した。 首位との差は2打。2018年、21年に続く大会3勝目、そして22年4月「DIOインプラントLAオープン」以来となる勝利が見えるところにある。大会を中継するWOWOWのインタビューでは「ショットもきのうよりチャンスにつく機会が多かったし、攻めのゴルフができてよかった」と振り返った。 ピンに絡めて奥2メートルにつけた10番から連続バーディ発進。最高の滑り出しから、14番パー5では3打目がグリーン手前の池に捕まって5オン2パットのダブルボギーを喫した。「あそこのミスだけはなんでだったかなというのが残っているけれど、そのあとすぐバーディを取り返せたのはよかった」。池がグリーンを囲む打ち下ろしの15番パー5では、ティショットを50センチにつけてバウンスバック。18番パー5もバーディとし、すぐさま“□”を帳消しにした。 後半も「タテの距離感がうまく合わせられた」とチャンスを量産して3バーディ。実測521ヤードの7番パー5では「ギリギリ届くか届かないかの距離だったけれど、狙い通りのショットができた」と2オンに成功して奪ったもの。フェアウェイキープ率は100%で、パーオン率も83%(15/18)と持ち味が好調。そこにパットをかみ合わせた。 日本の絶対エースとしてツアーをけん引してきた畑岡だが、今年はここまでその鳴りを潜めている。トップ10には3度入っているが、ポイントランキングは現在42位。世界ランキングも下降線を描いている。「やっと久しぶりに、続けていいプレーができている。あしたも思い切ったプレーができれば」。2日連続での60台に自信を深め、優勝争いへと向かっていく。 「あしたもしっかりチャンスを生かして伸ばしていけるように」。ツアー初優勝を飾った思い出の地で、浮上のきっかけだけでなく、最高の結果もつかみきりたい。