戦力アップ失敗!? 夏のJ1補強評価ランキング15位。主力大量移籍で大丈夫!? 今の順位は納得できない
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
15位:浦和レッズ 【IN】 • 長沼洋一[鳥栖/新加入] • 本間至恩[クラブ・ブルージュ/新加入] • 二田理央[ザンクト・ペルテン(オーストリア)/新加入] • 原口元気[シュツットガルト(ドイツ)/新加入] 【OUT】 • 伊藤敦樹[KAAヘント(ベルギー)] • 酒井宏樹[オークランドFC(ニュージーランド)] • アレクサンダー・ショルツ[アル・ワクラSC(カタール)] • ダヴィド・モーベルグ [未定/契約解除] • オラ・ソルバッケン[ローマ/復帰] • 岩尾憲[徳島] • 明本考浩[OHルーヴェン(ベルギー)/完全移籍] • 早川隼平[岡山/期限付き] 浦和レッズはこの夏、最も多くの主力が移籍したチームだろう。特にアレクサンダー・ショルツと伊藤敦樹の移籍はチームとして苦しいものになっている。当然、酒井宏樹の移籍によってサイドバック(SB)不足も否めない。さらに違いを見せていたオラ・ソルバッケンのローマ復帰(その後エンポリへ期限付き移籍)も戦力ダウンにつながっている。 浦和はこの状況を打破するべく、SBもウイング(WG)も難なくこなすことのできる長沼洋一をはじめ、ドリブルで時間と違いを作り出せる本間至恩、サイドも中央もこなす二田理央を獲得。そして10年ぶりに復帰した原口元気は精神的支柱になるだけでなく、世界基準をトレーニングから落とし込んでくれるだろう。 攻撃陣は分厚くなったが、最終ラインや中盤の底に空いた穴は小さくない。ペア・マティアス・ヘグモ監督を解任し、マチェイ・スコルジャ監督を再び招聘した。しっかりと現在のメンバーで最善策を叩き出すことのできるスコルジャ監督の下、どのような戦いを見せるのかは未知数だ。インターナショナルマッチウィークに入り、チームとして再出発することができるのはプラスなものだろう。2試合消化が少ないとはいえ、12位という順位には到底納得できないチームであるだけに、中断明けからの戦いがターニングポイントになる。
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