市和歌山 選手紹介/8 近藤陽樹投手/南出椋生選手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇小6の感動、忘れず 近藤陽樹(はるき)投手(1年) 元々は智弁和歌山のファンだったが、小学6年だった2014年夏の和歌山大会決勝を紀三井寺球場で観戦し、延長十二回の末、市和歌山が智弁和歌山を3-2のサヨナラで降した一戦を目の当たりにした。この時の感動が忘れられず、市和歌山を進学先に選んだ。 ダイナミックな投球フォームが特徴。思い切りよく振る左腕からは伸びのある直球が繰り出される。課題の制球力は、小さいネットを的にして投げ込み、克服を目指す。 同級生の梅本凜太(りんた)選手(1年)とお笑いコンビを組み、チームメートに披露することも。持ち前の明るい性格で「甲子園では誰よりも大きな声でチームを活気づけたい」と話す。 ◇父相手にトス打撃 南出椋生(りょうせい)選手(2年) 昨秋に出場した公式戦5試合の打率は3割1分3厘と安定感を発揮した。しんどいと感じると手を抜いてしまう性格だったが、半田真一監督から「やれることは、しんどくてもやるように」と叱責されてからは変わった。和歌山市内にある自宅の牧場で父和伸さん(44)に相手をしてもらい、帰宅後、毎日400~500球のトス打撃に取り組むようになった。 トス打撃で父がボールを拾い集めている間も素振りをした結果、スイングスピードも上がり、以前より打球を遠くに飛ばせるようになった。 相談相手は大学生の姉陽香(はるか)さん(20)。「家族みんなで応援してくれている。できることはやりきる」とスタメン入りを狙う。