岡山県笠岡市、都市計画税の課税ミス 職員が入力作業誤り二重チェックも機能せず
岡山県笠岡市は9日、市内の土地や建物96件に対して都市計画税の課税ミスがあったと発表した。対象区域を誤り、課税対象でない計536万円を徴収し、課税すべき計146万円を徴収していなかった。 内訳は、誤徴収が同市笠岡や茂平の61件(34人・10法人)、未徴収は同市茂平や生江浜の35件(22人・4法人)。地方税法などに基づき、誤徴収分は最大20年分を還付し、未徴収分は最大5年分を課税する。誤徴収の還付加算金は総額約100万円を見込んでいる。 岡山地検が法人税などを脱税したとして捜査の対象とした同市内の歯科について、市が調査したところ課税ミスが判明。全域を調べ直していた。職員が評価入力作業を誤り、二重チェックでも気付かなかったという。 対象者には月内に通知し、市職員が訪問して説明する。市税務課は「市民の信頼を損ね深く反省している。再発防止に努めたい」としている。