【桂川有人の欧州ツアー挑戦記 #6】自信がないと“日の丸”は背負えない。松山さん、啓太くん、頑張ってください!
日本男子の代表は松山(英樹)さんと(中島)啓太くんですが、僕自身、オリンピックに出たかったかと聞かれると、いや、まだちょっと正直そこまで自信がなくて……と答えると思います。今はまだ、そこまで背負える気がしない自分がいるんです。もう少しレベルを上げて、自分が出場して頑張れると思えるくらいまで行きたいのはもちろんですけれど。背負うというのは、日の丸のことです。アマチュア時代、(日本ゴルフ協会の)ナショナルチームでは日の丸をつけていましたけど、あのときは自信があったからよかった。今のPGAツアーのトップ選手などを考えると自分とはまだまだレベルが違うと思ってしまうんです。 それに、プロになってずっと個人で戦ってきているから、急にそういう自分以外を背負うとなると、なかなか慣れていない部分があるので、より責任感が出ると思います。恥ずかしいプレーをしたらどうしようとか……ふふふ。普段の試合だったら結果が悪くても自分が恥ずかしいだけですけど、“日本”を恥ずかしくしてはいけないと思うので。でもいつか、そんな機会が来たらいいとも思います。松山さんと啓太くん、頑張ってください!
僕は来週開催の「横浜ミナト選手権~FujikiCentennial~」に出る予定です。昨年はこの時期、アメリカにいたので初めての出場です。 開催コースの横浜CCは、2018年の日本オープンのとき、大学生でアマチュアだった僕が、プロツアーに初めて出場して、2日目が終わって2位タイだったんですよ。ふふふ。3日目大崩れしましたけど(笑)。2017年、大学1年生のとき、文部科学大臣杯という試合でも優勝したので、けっこうコースとの相性はいいんですよね。改造して、アメリカっぽいというか、ティーイングエリアもフェアウェイっぽい感じで、ラフもなかったりします。とても楽しみですし、頑張りたいです。
DPワールドツアーへは、イングランドで行われるベットフレッドブリティッシュマスターズから参戦する予定です(8月29日~9月1日、ザ・ベルフライ)。 こちらも本当にまたイチからやるつもりです。グリーンの芝なども違うので研究して、どうしたらよくなるかということを考えていきたい。でも、なんだか楽しくもあるんですよ。やっぱり川村(昌弘)さんなんかは本当にすごいです。予選落ちが続いて調子が上がらないなかでも、急に試合で何かをつかむことができる。そういう力があるから、全英オープンの予選会を通過したりもできるんです。いつもチャレンジしています。僕も自分を信じてあきらめずに何事もやっていきたいと思います。皆さん引き続き応援よろしくお願いします! 写真/桂川有人、Akihiro Yokoyama、Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara === この連載「桂川有人の欧州ツアー挑戦記」のバックナンバーは下記の「関連記事」からご確認いただけます!
週刊GDツアー担当