JO1が語る、世界で戦うということ:河野純喜、與那城 奨
現状には全然満足していない
「強みのライブパフォーマンスがどれだけ海外の人に刺さるのか。『日本人は海外に進出できない』という常識を壊したいし、JO1の名前を世界にアピールしていきたい」と與那城も力を込める。 年明けすぐの25年1月27日からは、東京ドームエリアを1週間ジャックする大型プロジェクト「LAPOSTA2025」が始まる。日本のエンタメを盛り上げるべくLAPONEと三井不動産グループが協業するイベントで、LAPONEのアーティストが総出演。ライブパフォーマンスだけでなく、JO1やINIのメンバーがプロデュースするショーや展示会、コラボフード、コラボアトラクションなどが展開される。 3度目となる今回は、目標動員数101万人と過去最大規模の挑戦。INIやDXTEEN、ガールズグループのME:IやIS:SUEなども出演するなか、JO1はLAPONEの大黒柱としての責任も背負う。 「各グループを好きになってくれた人たちに、LAPONEごと愛してもらえる機会になったらうれしいですね」(河野) LAPOSTAでは、小中学生向けのイベントも開催。子どもたちを招待し、ステージ演出の仕事を見学したり、ダンスレッスンを受けられるといったアーティストの仕事も間近で体験できる企画だ。 「僕たちの仕事って、当たり前にあるものではなくて、自分たちで創造していく仕事だと思うんです。だから来場した子どもたちがいろいろな経験をして刺激を受けて、“当たり前じゃないこと”に向かっていくきっかけができたらいいですね。僕たちの仕事は『最高だよ』ってことが伝わるといいな」 そう語る河野は、オーディション当時は同志社大学4年生だった。大手企業の内定が決まっていたが、歌への情熱を捨てきれず夢を追いかける道を選び、デビューをつかみ取った。今度は「夢を与える側」として、子どもたちに希望を届ける。 ■現状には全然満足していない 24年末の「日本レコード大賞」では、2年連続で優秀作品賞を受賞。「NHK紅白歌合戦」も3年連続で出場する。華やかな実績を積み重ねているが、ふたりの言葉は現実的だ。 「JO1はまだ代表曲と言える曲がないと思います。だから『JO1といえばこの曲だよね』と、ずっと聴かれ続ける曲をつくりたい。昔のヒット曲は今の若い人たちの間でも聴かれ続けているけど、令和にSNSでヒットしている曲は20年後の若者が聴いているかといえば、そうじゃないかもしれない。音楽の消費ペースが早い時代だからこそ、僕たちが名曲をつくらないといけないなと思っています」(河野) 「JO1というグループの名前を知ってくださっている方でも、『曲はわからない』という人がまだまだ多い。だからこそ、ライブにも徹底的にこだわるし、個人活動にも力を入れていかなきゃいけない。敷かれたレールの上を歩いて満足するような11人じゃないんですよね。大きな目標は『もっと世界で売れたい』。現状には全然満足していないです」(與那城)
magazine