MLB球宴の本塁打ダービーに「43歳のイチローを出そう」の声
米ヤフースポーツのジェフ・パッサン記者が7月12日(日本時間13日)にマーリンズの本拠地、マイアミで開催されるメジャーリーグオールスターゲームの本塁打競争にマーリンズのイチロー(43)を出場させ、ヤンキースの若き大砲アーロン・ジャッジ(25)と対決させてはどうかというユニークな提案をしている。 パッサン記者は書籍『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』の著者でもあり、日本球界にも詳しい。 そのパッサン記者が現在、本塁打数トップのジャッジとイチローの本塁打競争での対決について「世界はこれを見る資格がある」という見出しをつけて、書き綴った。 球宴のホームランダービーは、前日に行われ出場するのは8選手。パッサン記者はまず可能性のある20選手をリストアップした。開催地のマーリンズ・パークの中堅が約128メートルと他球場より深いことから、本塁打の飛距離で知られるマーリンズのスタントンとツインズのサノーを挙げた。 その他に「マストアイテム」「ボンバーズ」「出場しないが、出場して欲しかった選手」「控え」「ワイルドカード」という5つのカテゴリーに分けて、残りの18選手を紹介している。 「マストアイテム」には、本塁打数トップを走るヤンキースのアーロン・ジャッジ、すでに20本塁打を打っているドジャースの新人コディ・ベリンジャー。 イチローは特別出場枠を意味する「ワイルドカード」のカテゴリーで取り上げられた。 イチローについて「15年にわたり、イチローは素晴らしいパワーを持った打者だが、ボールをピシャリと打つバッティングを選んできたと言われている。我々には、イチローのパワーを見る資格がある。この男が大きな男たちと戦うところを見るのは、入場料をはるかに上回る価値のあることだ。バリー・ボンズはイチローがホームランダービーに出場したら優勝すると言っていた。これがイチローにとって最後のメジャーリーグのシーズンになるかもしれない。彼はマーリンズでプレーしている。やろう、このチャンスが二度となくなってしまう前にやろう」と、熱く書き綴った。 そしてパッサン記者は「ワイルドカード」枠にソフトバンクの柳田悠岐の名前を加えている。 柳田については、「私は、毎年7月のホームランダービーに日本の(本塁打)トップの選手に参加してもらえばどうかというアイデアを持っている。元ドジャースのアレックス・ゲレーロ(中日)のことを考えれば、日本の本塁打トップの選手はメジャーリーガーに及ばないという問題はあるだろう。しかし、日本で生まれた選手のうちで、柳田は(本塁打競争に参加するのに)ふさわしい選手だ。彼はホームランの打球でスコアボードを壊したことがある」と、日本球界からもメジャーの本塁打競争に参加して欲しいという仰天プランを披露。それにふさわしい選手として柳田の名前を挙げた。