【「美村クッキー」を披露する久保多気町長（中央）ら5町長＝多気町役場で】

　【多気郡】三重県多気、明和、大台、度会、紀北の5町長は18日、多気町役場で記者会見し、「Digi田（デジでん）美村クッキー」（税込み2190円）の発売を発表した。各町の特産品の味を楽しめる。多気町の商業リゾート施設「ヴィソン」で販売し、5町へ周遊するきっかけづくりにする。 　5町は国のデジタル田園都市国家構想に採択され、ヴィソンを核に仮想自治体「美村」としてデジタル技術を活用したまちづくりを進めている。 　美村クッキーは美村エリア周遊促進ツールとして企画。利用が多いヴィソンの菓子店「コンフィチュールアッシュ」に置いてアピールする他、5町の観光施設や道の駅で売り出す予定。 　クッキーは次郎柿（多気町）、ゆず（大台町）、酒かす（明和町）、ほうじ茶（度会町）、じゃばら（紀北町）、自家製カカオ（ヴィソン）の6種類あり、各3個、計18個。箱の中にクッキーの説明と、5町のおすすめ車旅モデルコースを掲載した紙を入れている。 　久保行央多気町長は「まちの良さを織り込んだクッキー。さらに多くの人に関心を持っていただきたい」と期待した。 　尾上壽一紀北町長は「それぞれの市町へ周遊してほしい。紀北町は一番南だが、東紀州の玄関口。今年は熊野古道の世界遺産登録20周年」とPRした。