コスプレで盆踊り 松戸に愛好者3000人、過去最多 寅さんも「最高だね」
「コスプレに優しい街」を掲げ地域活性化を図る松戸市で24、25の両日、全国から愛好者が集い盆踊りなどを楽しむ恒例の「まちなかコスプレ@松戸ラストサマーフェス」が開かれた。松戸駅周辺をコスプレで周遊し楽しむ「街なかコスプレ」の一環で、愛好者の参加は延べ約3000人と過去最高。会場の松戸中央公園では、コスプレーヤーたちが市民と踊りの輪を広げた。 2014年から続く「街なかコスプレ」は市などの実行委員会主催で、国指定重要文化財の戸定邸や同公園などを含む駅周辺を舞台に実施。イベントを運営する都内の企業「ハコスタ」によると、夏祭りと盆踊りのコラボ企画は全国でも珍しく人気を集めている。 イベントのメインとなるフェス会場では、市内の「松戸つづみ連」が力強く太鼓の音色を響かせると、コスプレーヤーも市民も大きな輪をつくり「松戸音頭」「ダンシングヒーロー」などの踊りを笑顔で楽しんだ。コスプレーヤーがやぐらに上り、市内の盆踊りグループのメンバーと共に踊りを披露する場面もあった。
映画「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎のいでたちで参加した男性(50)は「寅さん」そのままに「江戸川対岸の葛飾柴又から矢切の渡しを渡ってきた」と話し「いろんな人と触れ合えて最高だね」と目尻を下げた。人気ゲーム「#コンパス」に登場する祭り好きの「深川まとい」のコスプレで参加した女性(32)は「松戸の人は気軽に声をかけ受け入れてくれる感じがしてうれしい」と全身で踊りを楽しんでいた。 市は今年3月の河津桜まつりでもコスプレのステージイベントを同時開催するなどして、コスプレを積極的に活用し市への若者の流入増や若年層の人口増を図っている。