いざ衣替え! 大切な洋服をダメにする4つのNGルーティン
「まだ寒い日があるかもしれないし……」なんて思って衣替えを先延ばしにしていたら、いつの間にかクローゼットは冬服と春服でびっしり。そのうち、「面倒だから冬服も次のシーズンまで、このままかけておこうかな」なんて気持ちがむくむくと湧き上がってきているあなた! 実は“このまま”にしておくことこそ超危険な行為。お気に入りの洋服を守るための衣替えのポイントから、収納前の正しい洗濯方法まで、「洗濯王子」こと、洗濯家の中村祐一さんが徹底レクチャー。うっかり犯しがちなNGルーティン別に、正しいケア方法を伝授。
冬服を、次に着るまでそのまま放置する
服にとって“汚れ”は病気やケガのようなもの。衣替えで早期発見と治療を! 「最近は、シーズンの終わりではなく次のシーズン前に洗うという人が多いですが、それは服にとってダメージが非常に大きくなってしまうんです。例えば、“汚れ”って服にとってはいわゆる病気やケガみたいなもの。早めに対処すればすんなり落とせるのに、時間が経つと取返しのつかない状態になってしまうことが多々あります。もし大きな汚れがなかったとしても、冬の衣類は次のシーズンまでの間に梅雨と夏を越すため、カビやすくなったり、黄ばみが出てきたりと、さまざまな危険にさらされます。『防虫剤を入れてあるから安心』と思っている人、それも危険です。そもそも汚れがあるとそれ自体が虫の餌になってしまうので、防虫剤が入っていても、食べられてしまうリスクが上がります。大切な洋服を長く綺麗な状態で着るためには、やはりシーズン終わりの衣替えが重要!」
毛玉が取れないニットを処分する
ちょっと待って! 毛玉は取れるし、防げます 「どんなにたくさん毛玉ができたとしても、取ることは可能です。来シーズン着たいものであれば、諦めなくても大丈夫。前述のクリーニング店に依頼するのもいいですし、クリーニングに出す前に自分で取ることも可能。身近にあるものだとT字カミソリ。ホテルのアメニティにあるような本当にシンプルなものが使いやすいと思います。自分の手だと強さや角度など微調整がきくので、安心してとれますし、肌にも使えるものなので、服にもダメージが少ないです。ただし肌が切れる角度で使うと服も切れてしまうので、そこだけ注意が必要。市販のものであれば、機能に大きな差はないと思います。基本的に一定の刈り方しかできないので、毛玉の状態によっては刈り過ぎてしまうことも。毛玉を取る=本体のボリュームがなくなるということなので、使う際は気を付けてください」 日々のケアで毛玉はある程度防げるそう。「セーターやウールのコートなど、毛玉ができやすい素材のものは、着たあとに馬毛や豚毛の洋服ブラシでブラッシングをしておけば、毛玉になりにくい状態を保てます」