横綱・照ノ富士に初勝利!”夏場所の台風の目”大の里を待ち受ける「高い壁」
大相撲夏場所が5月12日から始まった。春場所は尊富士(25)による110年振りの新入幕優勝で盛り上がったものの、尊富士は14日目にケガをした影響で休場。元大関で約3年ぶりに三役に返り咲いた小結・朝乃山(30)も、春巡業で右膝内側側副靱帯を損傷して初日から休場した。 【愛妻家が】周囲の目はなんのその!サッカー元日本代表・佐藤寿人が堂々"ラブラブ不倫デート"写真 夏場所は序盤5日間を終えて、全勝の平幕3人を、大関の琴ノ若改め琴桜ら6人が1敗で追う展開となった。1敗力士の中ですでに1横綱1大関を破っているのが、デビューから所要6場所で三役に昇進した新小結、大の里(23)。序盤戦の結果を踏まえ、夏場所の優勝争いをうらないたい。 ◆昭和以降史上2位の三役スピード出世 大の里は新入幕の初場所で11勝、春場所でも11勝を挙げて、夏場所では西小結に昇進。所要5場所で新三役となった元逸ノ城(31)に次ぐ昭和以降史上2位のスピード出世だ。春場所の尊富士による新入幕での優勝は110年ぶりだったが、もしも夏場所で大の里が優勝すれば、デビューからの最速優勝記録を塗り替えることになる。 夏場所初日に大の里が対戦したのは横綱・照ノ富士(32)。初場所では照ノ富士に上手投げで敗れているものの、当時、大の里は新入幕だった。夏場所前に十分な稽古ができず、調子は万全とは言えない照ノ富士に対して、大の里が前回から成長した相撲を見せることができるのか。初日から目が離せない一番であったが、大の里がすくい投げで照ノ富士を下し、横綱に土を付けた。照ノ富士は翌日から休場。大の里は5日目に大関霧島も破った。 ◆豊昇龍と琴ノ若改め琴桜の2大関が壁になるか 大の里は5月2日に行われた横綱審議委員会による稽古総見で、霧島(28)に2勝するなど大関相手に3勝3敗と順調な調整ぶりを見せていた。4月下旬に、部屋の未成年力士と昨年9月に飲酒したとして日本相撲協会から厳重注意を受け、『週刊新潮』にもいじめを報じられたものの、精神面には影響はなかったようだ。 大の里の壁になるのは誰なのか。稽古総見で安定感を見せていたのは豊昇龍と、夏場所から四股名を琴ノ若から改めた琴桜だ。この2人は2場所連続で大の里を破っている。 豊昇龍は2番とも大の里に寄られてからの下手投げで勝っている。番付が下の力士には負けられないという気迫が豊昇龍にはある。琴桜は初場所では寄り切り、春場所では小手投げで破って貫禄を見せた。琴桜は悲願の初優勝を果たしたい思いも強いだろう。優勝するためには大の里との取組は絶対に落とせない一番になる。 大の里は6日目に琴桜との対戦が組まれた。前半戦のうちに豊昇龍とも対戦することが予想される。もし彼らをなぎ倒すようなことがあれば、夏場所も記録ずくめの優勝となる可能性がある。大の里の戦いに注目したい。
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