エクスプローラーの不足機能を補う「Explorer Construction」がWindows 10/11対応で復活
「Explorer Construction for Windows 10/11」は、「エクスプローラー」で不満を感じることの多いポイントを修正して、使い勝手を向上させることを目的としたユーティリティ。Windows Vista時代にあった「Explorer Construction」のWindows 10/11対応版だ。本ソフトはコピーや削除といったファイル処理には影響を与えず、単に「エクスプローラー」の操作性改善のみを行う。気軽に試してみるとよいだろう。 【画像】[セットアップ]タブ ■ セットアップ方法 本アプリには、インストーラーがない。書庫ファイルをダウンロードして適当なフォルダーに展開し、「ExpConst**.exe」という実行ファイルを実行すると(「**」はバージョンナンバー)メインウィンドウが現れるので、[セットアップ]タブに書かれている手順に従って、手動で初期設定を行う必要がある。 アンインストールする際も、このタブに書かれている手順に従ってボタンをクリックしていくだけなので、とくに難しくはないだろう。 ■ 機能 本ソフトには多くのカスタマイズオプションが含まれており、4つのタブに分類されている。順に説明していこう。 □全般 [全般]タブには「エクスプローラー」のツリービュー・リストビュー以外にかかわるオプションがまとめられている。 コマンドバーを隠す:コマンドバーを非表示して、ファイルビューを大きくとることが可能。[Alt]キーを押したときだけコマンドバーを表示したり、マウスホイールで一時的に表示するオプションもあるので、コマンドバーにアクセスできなくなって不便になることはない ファイルやフォルダーのドラッグ開始方法を変更する:マウスやタッチパッドの誤操作でファイルやフォルダーが意図せず移動させられてしまうのを防ぐため、ユーザーが明示的に[Ctrl]キーや[Alt]キーを押し下げているときだけ、ファイルやフォルダーのドラッグを開始できるように制限 ・[Ctrl]+[Enter]キーで、現在のフォルダーで「コマンド プロンプト」を起動する ・[Ctrl]+[Shift]+[Enter]キーで、現在のフォルダーで管理者権限の「コマンド プロンプト」を起動する ・タスクバー文字列の[の他 N 個のタブ]を表示しない:末尾の「- エクスプローラー」の表示も消すことで、ラベルをシンプルに保つことができる ファイルやフォルダーのドラッグ&ドロップを制限する機能は、誤操作を経験したことのあるユーザーにとってありがたみの大きい機能だ。パワーユーザーにとっても、コマンドバーを非表示にする機能や「コマンド プロンプト」を起動するキーボードショートカットは役に立つだろう。 □ツリービュー [ツリービュー]タブで利用できるオプションは、以下の3つだ。 ・ルートアイテム(デスクトップ)のラインを非表示にする ・サブフォルダーが存在するフォルダーの開閉マークを常に表示する ・項目の階層を示す線を表示する いずれも初期設定は無効。不満に感じている部分があれば、個別に有効化するとよいだろう。 □リストビュー リストビュー関連の機能は非常に多いので、2つに分けられている。[リストビュー1]タブにあるのは、以下の3項目だ。 ・フォルダー変更後にリストビュー内でアイテムが何も選択されていない場合は、先頭のアイテムを選択する:ちょっとしたことだが、キーボードでナビゲーションするユーザーにとってはかゆい所に手が届くよい機能だ ・PCフォルダーを開いたときは指定したドライブを選択する ・リストビュー内で[Shift]+[Enter]キーを押したとき、特定のプログラムで開く:フォルダーが選択されている場合と、ファイルが選択されている場合、それぞれに異なるアプリを割り当て可能 [リストビュー2]タブには、主に表示に関するオプションがまとめられている。Windows 10/11は利便性を高めるため、一部のフォルダーに特別な表示スタイルが適用されている。それがお節介に感じるユーザーにとってはありがたい機能だ。 ソフトウェア情報 「Explore Construction for Windows 10/11」・【著作権者】原田 千尋 氏 ・【対応OS】Windows 10/11 ・【ソフト種別】フリーソフト ・【バージョン】1.2(24/11/18)
窓の杜,樽井 秀人