大河ドラマに合わせて「紫式部」講談、ゆかりの石山寺門前で600回達成
「源氏物語」の作者、紫式部の生涯を描いたNHK「光る君へ」の放送に合わせ、大津市の石山寺門前で式部をテーマに自作の講談を演じていた同市の講談師旭堂南風さん(54)が14日、目標にしていた年内600回の上演を達成した。
南風さんは「講談で石山寺や滋賀を盛り上げたい」と目標を公表し、4月に門前での上演を始めた。約400回演じた後、8月は「猛暑でお客さんが倒れたら大変」と1か月休演。9月も暑い日が続いたが、「『講談は初めて』という方々が熱心に聞いてくれた」と振り返る。
この日は599回目からのスタート。県内外からの参拝者や観光客を前に、式部が平安時代に石山寺に参籠し、物語を着想したとされる伝承を基にした創作講談を前後編で熱演し、目標達成した。
ファンから花束を贈られた南風さんは「この間、知名度もアップし、自分で掲げた目標をやり遂げたことが、講談師としての自信につながる」と意欲を新たにしていた。
門前での講談は来年1月末まで続けるという。