「大きな事故につながりかねない」ホーム天井からガラス落下 秋元札幌市長が陳謝 部品劣化か
STVニュース北海道
札幌市営地下鉄・南北線のさっぽろ駅で、今月4日にホームの天井からガラスが落下した事故。 原因は設備の劣化とみられることがわかりました。 これを受けて札幌市の秋元市長は陳謝しました。 (札幌市 秋元克広市長)「万が一、下に乗客がいたら大きな事故につながりかねない。住民に迷惑をかけたことについてお詫びしたい」 札幌市営地下鉄・南北線さっぽろ駅のホームで今月4日午後6時半ごろ、天井からガラスが落下しました。 この事故で、南北線の一部区間で22本が運休、およそ1万4000人に影響が出ました。 札幌市交通局によると、落下の原因は列車が進入したときなどの風を繰り返し受けたことで、ガラスを固定する金具が劣化した可能性が高いとしています。 (交通局高速電車部 小泉威工事担当課長)「こちらが防煙垂壁が落下した箇所になります。防煙垂壁は火災等が発生したときに煙が流動しないようにということで設置されている施設です」 ガラスが落下した部分はぽっかりと空間ができていました。 ホームの天井に設置されているガラスの板。 これが防炎垂壁です。 南北線・さっぽろ駅に設置されたのは1992年。 30年以上前のことです。 「防煙垂壁」は、例えば地下鉄の車両で火事が発生した場合など、ホームに防煙垂壁があることで煙の拡散を遅らせ、避難経路の確保ができるということです。 万が一の火事のときに命を守る防炎垂壁。 落下する危険のないよう、交通局では南北線さっぽろ駅と、同じタイプの防煙垂壁がある北24条駅で、7日と8日の運行終了後に点検を実施します。 大けがにつながる危険のあるガラス製防煙垂壁の落下。 安全の確認と落ちないための対策が急がれます。