モデルボクサー 計量で仰天パフォーマンス
仰天の美しきパフォーマンスだった。内山、三浦の世界ダブルタイトル戦の計量が終わったホテルの宴会場に突如、真っ白なウェディングドレス姿の美女が出現した。モデルボクサーとして話題の高野人母美(協栄)は、大田区総合体育館で行われる大晦日決戦の前座で、大石久美(ワタナベ)と対戦するが、その計量に美しくメイクをした上でウェディングドレスに着飾って現れたのである。 「ボクシングなんか辞めろ」美人すぎるボクサーに強烈ヤジ
身長177センチ。トップモデルとして世界のコンテストにも出場している高野のウェディング姿は、まるでショータイム。とても明日リングに上がるボクサーには見えなかった。計量器の前でさっと脱ぐのかと思いきや、ポーズを取って写真撮影を終えると控え室に戻って“お色直し”。真っ赤なスポーツビキニ姿で再登場したが、次なる仕掛けが用意されていた。 高野が秤に乗った途端、錘を調整していたJBCの富樫氏が、「えーー」と奇声を挙げた。この試合は、スーパーフライ級(52.1キロ)で行われる契約だったが、600グラム以上オーバーしていたのだ。タイトル戦でもないのに、ここまでの減量ミスは滅多にないことなので富樫氏がクビをかしげながら、「スーパーフライですよ? ここから落とせるの?」と思わず聞き返すと、高野は「私、胸にシリコン入れていたので」と、ブラジャーに手を入れて、豊胸用のパットのようなものを2つ取り出してみせた。 言われてみれば、いつもよりもずいぶんと”ふくよか”であった(ちなみにパットで入れるとDカップからFカップになるそうです)。再度、秤に乗ったが、まだ150グラムほどオーバー。男子では最後にパンツを脱いで計量をパスするボクサーも少なくない。 この日も、前座の計量では2人ほどが”スッポンポン”になっていた。記者たちの間には、「まさか全部脱ぐのでは?」と、ある意味、緊張が走ったのだが、大きな髪飾りを2つほど取ると難なくクリア。人騒がせなパフォーマンスに関係者が振り回されたが、本人は涼しい顔で、「写真撮影にはパット入れさせてください!」と、また巨乳に変身させて、カメラの前で“だっちゅーの”と悩殺ポーズ。対戦相手の大石は、もうあきれるしかなかった。 「何しに来たの?って感じです。テンションがあがったかな。明日はヒール役に徹します。あのパットと一緒で、ボクシングも偽者だったの?というような試合にしたい」 1勝2敗の戦績ながら、これまで話題の東大女子ボクサーにも土をつけている大石は、やりたい放題のモデルボクサーに対抗心をメラメラと燃やしていた。